トップページ >  お話データベース >  東北地方 >  岩手県 >  命びろいした犬
No.0301
いのちびろいしたいぬ
命びろいした犬
高ヒット
放送回:0188-A  放送日:1979年06月02日(昭和54年06月02日)
演出:芝山努  文芸:沖島勲  美術:門野真理子  作画:須田裕美子
岩手県 ) 20910hit
あらすじ

昔、ある家に一匹の老犬(タロウ)と猫が飼われておった。

ある日家人は、一日中寝てばかりの老犬を嫌い「山に捨てるか、殺して皮を剥ぐか」と話していた。それを聞いた老犬は、同じく年取りのオオカミに相談すると、「ワシが家人の赤ん坊を誘拐するから、それを犬が取り返し手柄を立てろ」と提案した。この作戦は思いのほか成功し、感謝した家人は老犬を大切に扱うようになった。

それから一か月たったある日の事、オオカミが老犬のところにやってきた。「この間のお礼として家畜のニワトリを1匹よこせ」と、老犬を脅迫した。老犬が断ると、オオカミは「じゃあ明日、山へ来いや」と言い残し去って行った。

翌日、覚悟を決めた老犬が、付き添いの猫と一緒にオオカミの住む山に向かっていた。オオカミは、助っ人の鬼を伴い老犬がくるのを隠れて待っていたが、付き添いの猫がネズミと間違って鬼の耳に噛みついた。急に耳を噛みつかれた鬼は、びっくりして山奥へ逃げて行ってしまった。オオカミも、あわてて鬼を追いかけ山奥へ走り去っていった。

犬は訳がわからないまま茫然としていたが、猫はすくっと立ち上がり、得意げに言った。「ね!だから言ったじゃろ。大丈夫だって」

(紅子 2011-6-10 19:14)


ナレーション常田富士男
出典坪田譲治(新潮社刊)より
出典詳細新百選 日本むかしばなし,坪田譲治,新潮社,1957年8月30日,原題「オオカミに助けられた犬の話」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
このお話の評価6.5000 6.50 (投票数 4) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/6/10 19:14 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 80  件):   <前  1 ..  16  17  18  19  20  21  22  .. 80  次>  
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

28 人のユーザが現在オンラインです。 (17 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)