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No.0656
うさぎとかめ
うさぎとかめ
高ヒット
放送回:0412-A  放送日:1983年10月01日(昭和58年10月01日)
演出:児玉喬夫  文芸:沖島勲  美術:青木稔  作画:上口照人
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あらすじ

昔、ある所にウサギのうさ吉がいた。

ある朝、カメどんに会ったうさ吉は、ちょっとカメどんをからかってやろうと思い、「おはよう」と挨拶するカメどんにこう言った。

「“おはよう”ってのはおかしくないかい?だってカメどんは、ちっとも早くないのだもの。」

カメどんは答える。「いやいや、ゆっくり行くのも悪くないですよ。」

うさ吉はさらに言う。「何言ってるの?早い者が勝ちさ。」

こんな言い合いをしているうちに、どちらが早いのか、山のてっぺんまで駆け比べをすることになった。うさ吉は、用意ドンの合図で飛び出すと、あっという間にカメどんとの距離を広げた。

カメどんがあまりに遅いので、うさ吉は一休みすることにした。ところが、一休みのつもりが眠り込んでしまい、うさ吉が目を覚ました時にはすでに時遅く、カメどんは山のてっぺんに着いていた。

かけっこでカメどんに負けたうさ吉は、動物たちに笑われ、ウサギ族に恥をかかせたという理由で、ウサギ村からも追放されてしまった。

さて、それからしばらくして、ウサギ村に大騒動が持ち上がった。オオカミがウサギ村に現れ、子ウサギを三匹差し出すように言ってきたのだ。そんな要求はとても呑めず、かといって子ウサギを差し出さなければ、オオカミは村を襲うだろう。村の衆は頭を悩ましていた。

そこに、村の窮状を知ったうさ吉が帰ってきた。うさ吉は、ここは自分に任せてほしいと頼み込み、村の衆にもこれと言った妙案がないので、この件をうさ吉に任せることにした。

翌日、うさ吉はオオカミの待つ峠に一人で向かった。そしてオオカミにこう言った。「子ウサギを連れて来ましたが、オオカミどんの顔が怖いと子ウサギが言うので、あの崖の所で少しの間後ろを向いていて下さい。」

こう言って、オオカミを崖のそばに向わせると、うさ吉はオオカミの後ろから全力で突進した。そして、そのまま体当たりして、オオカミもろとも崖から落ちていった。うさ吉の思いが天に通じたのだろうか。うさ吉だけは崖下の松の木の枝に引っかかり、命びろいした。その後、うさ吉が村に戻れたのは言うまでもない。

(投稿者:やっさん 投稿日時 2015/2/17 18:37) 


ナレーション常田富士男
出典岸なみ(偕成社刊)より
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※掲載情報は 2015/2/17 18:37 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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ゲスト  投稿日時 2015/4/7 22:49
いつも一方的に狼が悪役にされている・・・そこが理不尽。

t  投稿日時 2013/12/15 16:27
紅子さん、こんばんは。返信が遅れました。
言われてみれば当たり前ですよね、すみません。
ただ、私は後半を存在しか知らないので、申し訳ありませんが書けません。
知っているような書き方をしてしまいました。気を付けます。

beniko  投稿日時 2013/12/13 0:31
こんにちは、tさん。

あらすじ文章は、他の人と無許可に合体してしまう事は、私の判断ではできません。よって、この投稿はあらすじとしての転記はちょっとできかねます。すいませんが、ご理解ください。

もし可能でしたら、頭から最後まで通したあらすじとしてご投稿くださると転記できます。宜しくお願いします。
t  投稿日時 2013/12/12 7:47
後半の狼話はすでに書いてくださっているので
前半のレースだけ。あいまいですが・・・。
至らぬ点等ございましたら加筆修正して
使ってください
あらすじ
ある日、うさぎがかめに、レースをしようと言いました。
当然、足の速いうさぎと足のとても遅いかめでは、
勝負は決まったようなものです。
うさぎは、どんどんかめを突き放していきます。
完全に油断したうさぎは、眠ってしまいました。
かめは、決してあきらめずに、差を縮めます。
ついに追いついたかめは、うさぎに声をかけますが、
うさぎはすっかり眠っていました。
ゴールの手前にかめが来たところで、
うさぎは目を覚まし、おいかけますが、
かめはそのままゴールしました。
匿名希望。  投稿日時 2013/9/20 12:52
亀との掛けっこに負けたうさぎが、狼退治でリベンジして名誉挽回出来て良かったね!
のりくん  投稿日時 2012/7/23 9:39
南方熊楠の十二支考のウサギの項目では、ウサギと親和性があるのはスッポンであるとして紹介されていたとおもいます。
ですから元々はウサギと亀ではなくてウサギと鼈だったのかもしれませんね。
にん  投稿日時 2012/7/22 20:07
前半は、有名な「うさぎとかめ」です。
うさぎが油断して、レース中に寝ていたら
努力家の亀に追い越されて負けてしまった、というやつね。

この昔話にはその続きがあります。

かめに負けてしまったうさぎは、
「うさぎ会」のなかで蔑まれ、
やがてついほうされる。

そのころ、うさぎ会では、村に
邪悪なオオカミが出て、うさぎを
食べてしまうといった事件が勃発していた。

これを聞いたうさぎどん(カメに負けたやつ)は
うさぎのなかまを守るため、
おとり役を申し出た。

うまく取り入ってオオカミをだまし、
崖で待ち合わせをした。
ふるえる体を奮い立たせ、
うまくオオカミをだまして崖から
突き落すことに成功。

こうして、うさぎどんは
名誉を取り戻すことができました。

といったお話でした。
後半っはカメ関係ない。

オオカミの絵が怖かったのを覚えています。
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