貧乏神の置きみやげ についてのコメント&レビュー投稿
昔、ある所に半兵衛(はんべえ)ときねという大変な横着者夫婦が住んでいた。半兵衛はちっとも仕事をせず、女房のきねは飯の仕度も面倒臭がり、いっぺんにたくさんご飯を炊くので、...…
全文を見る
投稿ツリー
投稿者:ゲスト 投稿日時 2015/11/15 22:10
貧乏神様、めっちゃええものお持ちですやん。
置いていったのか、忘れていったのか…
投稿者:Mr・ヤム芋 投稿日時 2018/4/15 13:59
貧乏神優しいな。いつ見ても駄目なのはこの夫婦だな。
投稿者:貧乏神 投稿日時 2020/5/9 10:29
怠け者夫婦が特に努力もせずに裕福になるという昔話の主流から大きく外れたこの話。
この話の意図を読み解く上で重要なポイントが2点あると考察した。
1つ目はこの夫婦は他人に迷惑をかけたり神仏を邪険に扱ったり生物の命を軽んじたり等はしておらず、ただ面倒臭がりというだけだということ。要は自己責任。それ故に神から罰が下ることもなかったのだろう。
2つ目はこの夫婦が貧乏神に怖気づいたり腹を立てたりしなかった点である。彼らは自分の家に住み着く貧乏神に対してほとんど見向きもしておらず、露骨なまでに貧乏神を気に留めていない描写が見られる。彼らにとっては貧乏神が自分の家に居ることは大した問題ではなく、「今」物事が面倒かどうかのみを首尾一貫として考えているのである。長期的な不幸を嘆かず受け入れ、「今」起きていることに一喜一憂する姿勢を貫き通したことが報われる結果に繋がったのではないだろうか。
以上の2点「公共の福祉に反しない自己責任の中で生きる」「初志貫徹とした生き方」これらを持てば報われることもあるんだよ。というのがこの話から得られる教訓であると私は考えた。興味深い話である。
まぁ実際は大した意味もないかもしれないが(笑)。しかしそれがまんが日本昔ばなしの面白い所でもある。