カッパのわび状 についてのコメント&レビュー投稿
昔、岐阜の荒田川の川縁に、村人たちが沢山の綿を作っていた。
ある夜のこと。五作じいさんの綿畑が何者かに荒らされていた。綿の花は摘みきったものも、そうでないものも乱暴に摘...…
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投稿者:さらら 投稿日時 2014/11/5 20:38
カッパの父親は嫁ぐ娘を着飾ってやりたい思いから
悪事を働いてしまいました。
もし、父親が盗んだ綿花で完璧に綿帽子を作り上げたら
娘は喜んで受け取るでしょうか?
しっかり者の娘のことですから父親を問い詰め
綿帽子を受け取らないし悲しみ父親を責めただけでなく
親子の間に大きな亀裂が生じたことでしょう。
最悪、父親の悪事が結婚相手の家族に知れわたり
結婚を取り消されてもおかしくなかったと思う。
和尚から綿帽子を頂いた時
自分のしたことが愚かだったことに気づき
娘に恥じない生き方をしただろうし
盗んだ綿も村人に返し謝罪したと思います。
(盗んだ綿が使い物になるかはわかりませんが)
投稿者:ゲスト 投稿日時 2016/3/14 15:08
定時制高校で教員をしています。
親にもいろんな親がいます。とんでもない親もいます。でもみんな子供を思う気持ちに変わりはないんです。不器用で、本当に不器用で、でも何とかしたいって気持ちに偽りはないはずです。
勿論、盗みを肯定するわけではありません。これが、盗んだ綿であろうが、借りた綿帽子だろうが、素敵なお父さんだと思います。
本当にどうにもならなかったんでしょう。だれにも頼れず、自分のふがいなさに嘆きつつ、でもどうしても最後に娘に何かしてやりたい、馬鹿だけど、何もできないけど、ダメおやじだけど、なんとかしたい。
私はそのお父さんの姿に涙がとまりませんでした。
やってることは許されないが、その心意気に和尚が感動したのでしょう。