Re: 狼と虎

狼と虎 についてのコメント&レビュー投稿
昔、ある食料の豊かな山に、虎と唐獅子(からじし)が住んでいました。その山の下の荒れ地には、みじめなオオカミが住んでいました。 オオカミはいつもお腹を空かせ、虎の強烈な吠...…全文を見る

Re: 狼と虎

投稿者:Perenna 投稿日時 2021/11/2 1:16
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この昔話の原話らしいものを見つけました。
明治44年に出版された「日本全国国民童話」に収録された「獅子頭(ししがしら)」という話です。(コマ番号193/224)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1168188/193

「今は昔、吾が対馬の国の狐が、むかう岸の支那に渡り、あちらのきつい獣どもに逢って、遊んで居りました。」という書き出しで始まっています。
似たような話は、「ふるさとの民話9・静岡県の民話」にも「キツネとトラとシシ」という題で収録されています。
このむかし話でもオオカミは最初のほうで登場しますが、朝鮮のトラや天竺のシシと直接対決して勝利をおさめるのは、かしこくてずるがしこいキツネです(笑)
もともとの昔話は、キツネが外国の獣と対決して、獅子頭がどこから伝わってきたのかという、その由来が語られる動物競争譚だったらしいですね。
話の前置きとして、どのようにオオカミが付け加わったのか?
類話の分布とストーリーの改変について、もっと詳しく研究してみたいと思っています。
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