Re: 千亀女
投稿者:Perenna 投稿日時 2021/5/4 0:59
この昔話は角川書店の「日本の伝説11・鹿児島の伝説」にも収録されています。
文を書いたのは「大造じいさんとがん」で有名な、椋鳩十先生です。
千亀女とその母親が、深夜の宝満寺に忍び込み、観音像の顔を松葉でいぶした光景は、次のような文章で言い表せますね。
「それは、人間とはいえ、いかにもうぬぼれの強い女性らしい、神仏をもおそれえぬ、堂々たる態度のようであった。」
欲にまみれた、あさましい人間であることをかえりみず、清らかで高貴で美しい観音様と張り合おうとするなんて・・・
仏罰がくだるのも当然といったところなんでしょうか?