Re: 青と赤の天狗さん
投稿者:Perenna 投稿日時 2021/2/3 0:11
この昔話と似たような話が、角川書店の「民衆の笑い話・日本の民話11」にも載っています。
「ペナンペとパナンペ」というアイヌの昔話です。
「むかし、アイヌの国にペナンペとパナンペがおった。あるとき、貧しいパナンペが富豪になろうと思って、自分の巨根をどこまでも細く長く伸ばして、長い長い竿にして、なんと海の向こうの松前の城下町へ差し掛けた。」という書き出しで始まっています。
松前の殿さまがこの巨根を竿と勘違いして、家来に命じて美しい衣装やら、お宝のつづら袋などを吊るして虫干しさせました。
すると、パナンペは自分の巨根をしずしずと引っ込めたので、松前の殿さまのお宝を残らず手に入れて、たちまちのうちに大長者になったそうです。
これを聞いたペナンペは真似をして、松前城に向けて巨根を伸ばしました。
すると、殿さまの家来にハッシ、ハッシと刀で斬りつけられ、とうとう自分の大事なものを失ってしまったというオチです(笑)
山形県に伝わる天狗の鼻の昔話とは、なんらかの関係や共通性があるのでしょうか?