里の語りべ聞き書き 第16巻
書籍名里の語りべ聞き書き 第16巻
編著名川内彩友美
出版社有限会社 三丘社
発刊日1993年10月16日
管理番号sato16
※掲載情報は 2015/5/5 1:47 現在のものです。内容が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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収録数40話
収録数40話

目次

貧乏神,蛇婿入り,笠地蔵,きじとにわとり,蛇女房,海行ごう、川行ごう,正福寺の弁天様,越後こばなし1島兎,越後こばなし2十二支の由来,越後こばなし3海老の腰はなぜ曲がっているか,越後こばなし4雀孝行,越後こばなし5トンビ紺屋,越後こばなし6鯨と竜巻,越後こばなし7魚の芸比べ,手児奈,生きていた幽霊,ほととぎす,みたらし地蔵,角外のお地蔵さん,八段稲木,お寺山の“出雲岩”と“みの持ちさん”,年越そばの由来,餅屋の娘,はいはいさん,大蛇の話,おきな石,天狗を見たおじいさん,溜池の総掴み,菩薩に化けた狸,川をのぼる龍宮のお姫さま,塩鯛を射った,山手狸,瀬戸崎の芋地蔵,蛇池の鏡,一作小枝,江戸の小咄1みかん,江戸の小咄2鼓,江戸の小咄3不精者,江戸の小咄4押し込み,お経塚

巻末に掲載されていた「話者名」一覧

笠原政雄(新潟県)、浜口一夫(新潟県)、伊藤源一郎(千葉県)、前田治郎助(千葉県)、高田米市(和歌山県)、江原重吉(京都府)、横田英男(滋賀県)、下野敏雄(兵庫県)、大谷章(兵庫県)、井口ニ四雄(兵庫県)、三宅定和(広島県)、多和耒次(愛媛県)、守田五男(愛媛県)、大木はな(栃木県)

里の語りべ聞き書き 第16巻 読んだ感想というかメモ

貧乏神
蛇婿入り
笠地蔵
きじとにわとり
太古の昔、まだこの世はドロドロで陸がまだ固まってなかったので、様子をみにキジを陸にやった。でもキジは寝てばっかりだったので、今度はニワトリをやった。ニワトリは一歩ずつ大地を足で踏んで、固まり具合を確認した。だから今でもニワトリは一本足で立ち、片一方の足をそっと下ろすようになった。
蛇女房
海行ごう、川行ごう
正福寺の弁天様
越後こばなし1島兎
島ウサギがサザエをバカにしたら、逆にうまい事を言い返された、って話。
越後こばなし2十二支の由来
十二支の由来(No.0107)の類話。
越後こばなし3海老の腰はなぜ曲がっているか
片羽千里(No.1308)の類話。実際に、鷹は「俺の翼は片羽千里~」と鼻高々にしていた。
越後こばなし4雀孝行
雀とキツツキと山鳩(No.0019)の類話。
越後こばなし5トンビ紺屋
とんびとカラス(No.0678)の類話。
越後こばなし6鯨と竜巻
海に飽きたクジラが竜巻の尻尾に噛み付いて、天へ登った。しかし途中で口を開いてしまったので、元の海へズブーンと落ちた。天へ上りそこねた亀(No.0789)のクジラ版といった感じ。
越後こばなし7魚の芸比べ
カレイとタコとナマコが集まって芸比べをすることになった。ナマコが小便所のなかにコロリと入って、おまるのてんぎり糞(立派な糞)の真似をすると、かなりリアルだったためカレイもタコもとっても感心した。
手児奈
生きていた幽霊
ほととぎす
話者:高田米市(話者リストより)
腹をかっさばいたという、ほととぎすの話。この話の場合、足の不自由な兄と働き者の弟のバージョン。
みたらし地蔵
みたらし地蔵(No.0873)と同じ。尼ヶ崎の全昌寺(ぜんしょうじ)のみたらし地蔵の話。禅栄という小坊さん。
角外のお地蔵さん
話者:江原重吉(話者リストより)
八段稲木
話者:江原重吉(話者リストより)
お寺山の“出雲岩”と“みの持ちさん”
話者:江原重吉(話者リストより)
年越そばの由来
話者:江原重吉(話者リストより)
加賀で金箔を作る部屋の床には、そば粉を敷いた。大晦日の大掃除で、床掃除をしてあつめた埃とそば粉を集めて焼くと、後には金が残るってワケ。このように散らばった金を集める、役立つそば粉にあやかって、大晦日にはそばを食べるようになったそうです。
餅屋の娘
話者:江原重吉(話者リストより)
地獄の鬼(No.0724)の類話。
はいはいさん
淡路の五色町にある「はいはいさん」という山の話。昔、この地に住み着いたひとりのお遍路さんがいて、何でもはいはいと快く働いてくれたので、はいはいさんと言われるようになった。やがて、この人が病気で死に、この人のお墓参りをすると腹痛腰痛が治るようになったそうだ。でももう今は、誰も訪れる人もなく草にうもれているそうだ。
大蛇の話
おきな石
話者:横田英男(話者リストより)
天狗を見たおじいさん
話者:三宅定和(話者リストより)
宮島の山奥で、気を切り倒そうとしていたおじいさんの目の前に、一寸ばかりの小さな天狗があらわれた。やがて、天狗は天をつくほどの大きさになり、肝を潰したおじいさんは家に逃げ帰った。怯え切ったおじいさんは、やがて息を引き取った。
溜池の総掴み
話者:横田英男(話者リストより)
菩薩に化けた狸
話者:横田英男(話者リストより)
川をのぼる龍宮のお姫さま
話者:横田英男(話者リストより)
塩鯛を射った
江原重吉(話者リストより)
舅のところへ挨拶に行くのに、店先で買った雁を自分が射落としたと言って持って行った。次回も、同じように買って持って行こうと思ったが、召使に買いにいかせて持ってこさせたため、雁がみつからずに塩鯛に矢を突き刺して持ってきた。もうバレバレで、信用もなくした。
山手狸
瀬戸崎の芋地蔵
蛇池の鏡
一作小枝
江戸の小咄1みかん
病気の息子のために、季節外れで貴重なミカンを1個千両で買った金持ち庄屋。息子は7粒食べて残りの3粒を母に渡してと、使用人に託したら、1粒が100両換算で考えて、そのまま持ち逃げてしまった。
江戸の小咄2鼓
謡曲「田村」を高らかに歌っていると、調子の良い掛け合いのようにポンポンと鼓の音が聞こえてきた。この音と張り合っていたら、やがて鼓の音がしなくなった。ふとみると、タヌキの腹が打ち破れていた。
江戸の小咄3不精者
ものぐさどうし(No.0631)の類話。
江戸の小咄4押し込み
江戸で一番大きな呉服屋へ押し込み強盗に入った。使用人を一人一人縛っている間に、朝になってしまった。
お経塚
話者:大木はな(話者リストより)
病気の夫のために、鎮守の森にお百度参りに行った美しい妻。しかし夫は、こっそり出かける妻を疑い、殺して神田沼に沈めた。やがて沼に大蛇が出るようになって、怖くなった夫はひとりの行者に供養を頼んで、村人と一緒に沼を埋め立てて小高い塚をつくった。これをお経塚とよんだ。しばらくしてこの塚から蛇みたいな鱗の模様の竹が出てきたので、これを蛇竹と読んだ。男は僧になって菩提(ぼだい)を弔った。

※この書籍情報は、紅子が国会図書館の蔵書を借りて読んで、お話の内容や情報をメモったものです。話者名は巻末に出身地とともに紹介されていて、お話の採録地と照らし合わせたものです。(2012年8月現在)

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