このお話に投票する
  • 各お話への投票は一度だけにお願いします。
  • 評価は 1 から 10 までです。(1が最低、10が最高)
  • 客観的な評価をお願いします。点数が1か10のみだと順位付けの意味がありません。
  • サイト管理人は各お話に投票できません。
  

No.0944
さばくされいし
鯖くされ石
高ヒット
放送回:0594-A  放送日:1987年04月11日(昭和62年04月11日)
演出:こはなわためお  文芸:沖島勲  美術:田中静恵  作画:柏木郷子
写真あり / 長崎県 ) 26082hit
あらすじ

むかしむかし、九州の長崎の時津の浜の近くの村に、権助という怠けものの百姓が住んでいました。

時津の浜では年に一度、秋に近い一日に、百姓が海へ出て漁をして良い日が決められていました。代わりに山の畑には漁師たちが入り、野良仕事を楽しむことが出来るのでした。

この日、皆が楽しんでいるのを見て、権助も漁に出てみると、思いがけず鯖がたくさん獲れました。権助は獲れた鯖を皆に分けることをせず、時津街道を通って長崎の町まで売りに行くことにしました。

権助が時津街道の山道を登っていくと、右手の斜面に大きな岩があって、その岩の上にもう一つ大きな岩が乗っかっている所にさしかかりました。岩はグラグラと揺れて、今にも落ちてきそうです。権助は途方に暮れて、行こうか戻ろうか何度も迷っているうちに、とうとう日が暮れてきてしまいました。

すると、権助が背負った籠の中からプ~ンと嫌な臭いが漂ってきました。鯖は足が早い(腐りやすい)魚なので、籠の中の鯖は全部腐ってしまっていたのです。

権助がガッカリしていると、通りかかった村人が「この岩はグラグラ揺れてもけして落ちることはないんじゃ。このことを知らなかったのは、怠け者のお前だけじゃ。」と笑いました。

やがてこの話が人から人へと伝わり、この岩を『鯖くされ石』と呼ぶようになったそうです。
そして今でもこの岩は、長崎の時津に近い時津街道の森の間に見えるということです。

(投稿者: ニャコディ 投稿日時 2012-5-23 23:29 )


参考URL(1)
http://mtcurtain.blog22.fc2.com/blog-entry-44.html
ナレーション市原悦子
出典吉松祐一(未来社刊)より
出典詳細長崎の民話(日本の民話48),吉松祐一,未来社,1972年07月20日,原題「鯖くされ石」,採録地「西彼杵郡時津町元村」,話者「横山秀一」
現地・関連お話に関する現地関連情報はこちら
場所について西彼杵郡時津町の継石バス停近くの鯖くされ石
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
8.4000 8.40 (投票数 10) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/5/24 0:56 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

36 人のユーザが現在オンラインです。 (25 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)