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No.0870
せぶりやまのしゃくなげ
背振山の石楠花

放送回:0547-A  放送日:1986年05月10日(昭和61年05月10日)
演出:こはなわためお  文芸:沖島勲  美術:小出英男  作画:柏木郷子
佐賀県 ) 14690hit
あらすじ

昔々、肥前と筑前にまたがる背振山(せふりやま)に“べんじゃあさん”という姫神様が住んでおられた。べんじゃあさんとは、弁天様のことである。

ある日のこと、べんじゃあさんは豊前の英彦山(ひこさん)で開かれる神様の寄合に招かれた。季節はちょうど五月の始め。英彦山には、辺り一面に薄桃色をした石楠花(しゃくなげ)の花が咲いていた。それは得も言われぬ美しさで、べんじゃあさんは思わず感嘆の声を上げ、背振山にもこの石楠花が欲しいと言うのだった。

ところが、これを聞いた英彦山の天狗は「この石楠花の花は、一本たりとも他所の山に持ち出すことはならん!!」と、すごい剣幕で怒る。

それでも、どうしても石楠花がほしいべんじゃあさんは、寄合の後、山の中腹から石楠花を一株つかみ、大急ぎで逃げ出した。これを見た天狗は、カンカンに怒って追いかけて来る。べんじゃあさんは、天馬にまたがり必死逃げるも、背振山まであと少しという所で、天狗に追いつかれてしまった。べんじゃあさんは、仕方なく石楠花を放り投げて逃げた。すると、放り出された石楠花は竹ノ屋敷の辺りへ落ちて行った。

一度は失敗したものの、べんじゃあさんは、まだ石楠花をあきらめてはいなかった。再び天馬にまたがると英彦山へと向う。今度は、天狗に見つからないように雲の中に隠れ、素早く石楠花を一株つかみ、背振山へと天馬を飛ばす。今度こそうまくいったと思ったのもつかの間、突然、雲の中から天狗が姿を現した。天狗は帰り道で待ち伏せしていたのだ。

こうして、べんじゃあさんは、またも天狗に捕まってしまい、石楠花を手放す羽目になった。そして、石楠花は背振山の尾根、鬼ヶ鼻の方へと落ちていった。

結局、べんじゃあさんは石楠花を手に入れることが出来ず、そんな訳で今に至っても、背振山には石楠花が一本も生えていないのだそうだ。一方、べんじゃあさんが落とした二株の石楠花は、それぞれ竹ノ屋敷と鬼ヶ鼻に根を降ろし、毎年薄桃色の花を咲かせるようになった。

いくら贅沢なべんじゃあさんでも、どうしても手に入らない物があったという話だ。

(投稿者: やっさん 投稿日時 2013-12-20 18:30) 


参考URL(1)
http://www.asahi-net.or.jp/~mr5t-tr/benzai.htm
参考URL(2)
http://www.yado.co.jp/hana/saga/jyoutokuji/jyoutokuji.htm
ナレーション常田富士男
出典佐賀の伝説(角川書店刊)より
出典詳細佐賀の伝説(日本の伝説38),辺見じゅん,角川書店,1979年9年20日,原題「脊振山の石楠花」
場所について上宮
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※掲載情報は 2013/12/20 18:30 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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