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No.0838
めおとのむかし
夫婦のむかし

放送回:0528-A  放送日:1985年12月28日(昭和60年12月28日)
演出:こはなわためお  文芸:沖島勲  美術:西村邦子  作画:小堤一明
山口県 ) 16896hit
夫婦とはどういうものか、やっぱり愛が必要って事

むかしむかし、大むかし。神様が人間や生き物をお造りになったばかりの頃のお話じゃ。夫婦は最初、背中合わせにくっついて生まれたんじゃそうな。夫婦は、働く時も飯を食う時も、夜寝る時もいつも一緒で、とても幸せに暮らしておった。

ところがある夜、突然男が「ずっと以前からお前の顔を見たいと思っておったんじゃ。」と言いだした。すると女も同じことを思っており、背中あわせにくっついた夫婦は、急に互いの顔を見たくてたまらなくなった。

そこで夫婦は自分達を造ってくれた神様に、背中を割ってお互いの顔が見えるようにして欲しいと頼んでみた。神様は「一心同体の夫婦の背中を割って、二人にせよと言うのじゃな!?」と言って、そのとたん夫婦の背中が割れたそうな。

ところが男は、あんまり嬉しくて飛んで跳ねて、どこかへ行ってしもうたのじゃった。残された女は寂しくてたまらず、男を探すために旅に出た。一方、我にかえった男も女を探し回ったが、二人ともなかなか相手を見つけることはできなかった。

ある雨の日など、二人は別々の方向から来て一本の大きな木の下で雨宿りをしたが、お互いに気づかず、雨が上がるとまた別方向へ歩き出してしまったのじゃった。

すっかり悲観に暮れた男は、もう一度神様の所に行ってお願いした。神様は男に『愛の魂(たま)』を与え、男は愛の魂の力を頼りに女を探したが、それでもなかなか女を見つけることはできなかった。

ある時、男は樫の大木の下で雨宿りをした。そこは以前、夫婦が知らずにすれ違ったあの木の下じゃった。すると突然、愛の魂が二つに分かれて、一方が同じように雨宿りしていた女の元へ飛んで行った。そうして愛の魂は二人を包み、二人の心の中に残ったそうな。やっとお互いを見つけた夫婦は、いつまでも見つめ合いながら語りあったのじゃった。

それ以来夫婦というものは、昔くっついていた片割れと結ばれるものだというそうじゃ。

(投稿者: ニャコディ  投稿日時 2013-5-4 20:36)


ナレーション市原悦子
出典松岡利夫(未来社刊)より
出典詳細周防・長門の民話 第二集(日本の民話46),松岡利夫,未来社,1969年10月20日,原題「夫婦のむかし」,採録地「玖珂郡、大島郡、熊毛郡」,話者「藪中正、後藤柳助、弘中数実」
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※掲載情報は 2013/5/4 22:46 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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