このお話に投票する
  • 各お話への投票は一度だけにお願いします。
  • 評価は 1 から 10 までです。(1が最低、10が最高)
  • 客観的な評価をお願いします。点数が1か10のみだと順位付けの意味がありません。
  • サイト管理人は各お話に投票できません。
  

No.0479
りゅうぐうのかね
竜宮の鐘
高ヒット
放送回:0300-B  放送日:1981年08月01日(昭和56年08月01日)
演出:小林治  文芸:沖島勲  美術:古宇田由紀子  作画:小林治
写真あり / 山口県 ) 23913hit
あらすじ

昔、下関の南部町(なべちょう)にある専念寺には、たいそう大きなつり鐘がありました。この村の人たちは、毎朝鳴りわたる鐘の音を合図に暮らしていました。

ある年の夏、不思議なことに鐘がひとりでに鳴るようになりました。そんなある晩のこと、ひとりの若い娘がお寺の和尚さんの枕元に現れ、「あの鐘は竜宮のものです、鐘を返さなければ鐘もお寺も粉々に砕きますよ」と言い、海へ消えていきました。

翌日、和尚さんと村人たちは相談して、女の人の髪の毛で綱を編み、つり鐘を縛りつけておくことにしました。女の人の髪の毛はこの世で一番強い、と言われているからです。その綱で縛りつけたつり鐘は、その晩から鳴らなくなりました。

ところが三日目の朝になって、綱はぷつんと切れ、まるで足でも生えているように鐘が歩きはじめました。お寺の石段を下って浜辺へ進んで行くつり鐘を、村一番の力持ちの又五郎が引きとめようと必死につかみました。しかし、鐘はとうとう海の底深くへもぐっていってしまい、又五郎の手にはつり鐘のてっぺんにあった竜頭(りゅうず)だけが残っていました。

のちに和尚さんが、このつり鐘について調べてみると、百年ほど前に波打ち際にうちあげられていたものと分かりました。そこで、あらためて新しい鐘をつくり、その上に竜宮の鐘が残していった竜頭をつけたという事です。

(紅子※講談社の決定版100より 2011-11-15 1:36)


ナレーション市原悦子
出典山口県下関市
DVD情報DVD-BOX第12集(DVD第59巻)
現地・関連お話に関する現地関連情報はこちら
場所について専念寺
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
講談社の300より書籍によると「山口県のお話」
9.6000 9.60 (投票数 5) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/1/29 22:54 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

38 人のユーザが現在オンラインです。 (23 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)