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No.0271
はちまんどうのゆめ
八幡堂の夢

放送回:0168-B  放送日:1979年01月13日(昭和54年01月13日)
演出:光延博愛  文芸:沖島勲  美術:半藤克美  作画:前田実
鹿児島県 ) 16934hit
あらすじ

昔、ある村に「そのいち」「そのじ」という二人の勧進さん(乞食)がいた。二人は一碗の飯を分け合って食べるほど仲がよかった。

ある雨の夜、二人は八幡堂に泊まった。夜も更けて、そのいちは寒くて目を覚まし、堂の外に出た。そのままどんどん歩いていくと船着場があって、たくさんの男たちが船出するところだった。そのいちが乗せてもらうと船は島の工事現場に着いた。そのいちは男たち…人足に混じって働くうち、白い石を見つける。石の下には壷があり、中には金がたくさん入っていた。そのいちは大金持ちになった。

一方、そのじも朝になって目を覚ました。そのじはそのいちを追って船着場に行き、人足として働いているうちに大金持ちになった勧進さんの話を聞く。「きっとそのいちさんのことたい」そのじはそのいちを訊ねていく。そのいちと再会を喜び合ったそのじはそのいちの話を聞き、島にとって返して山を掘ってみるとやはり金の入った壷を見つけた。そのじはそのいちの隣に家を建て、二人は毎日陽気に暮らした。

ある日そのじは昔を思い出して外で寝てみようと言いだす。そのいちも賛同して外に一枚の布団を敷いて一緒に寝た。しかし夜更けて寒くなってくると、二人は布団を奪い合い、とうとう破けてしまった。

その瞬間、目が覚めた。起きてみると元のお堂で二人は勧進さんのままだった。そのじは夢に戻りたいと泣くが、そのいちは夢は終わりだと宥める。こうして二人の勧進さんは、いつまでも勧進さんば続けたげな。

(投稿者: hiro 投稿日時 2012-1-14 20:36 )


ナレーション市原悦子
出典村田照(未来社刊)より
出典詳細薩摩・大隅の民話(日本の民話28),村田煕,未来社,1960年08月25日,原題「八幡堂の夢」,採録地「甑島」,甑島昔話集より
場所について里村八幡神社(大聖院横)
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※掲載情報は 2012/1/14 20:53 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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