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No.0017
つるのおんがえし
鶴の恩返し
高ヒット
放送回:0009-A  放送日:1975年03月04日(昭和50年03月04日)
演出:まるふしろう(藤本四郎)  文芸:伊東恒久  美術:内田好之  作画:上口照人
山形県 / 鳥取県 / 新潟県 ) 182971hit
助けられた鶴が美しい布を織って、お爺さんに恩返しするお話

お爺さんが山で柴刈りをした帰りに、沼の近くで猟師の罠にかかって苦しんでいる鶴を見つけ、罠をはずしてやった。

するとその夜、旅の途中で道に迷ったと言ってかわいい娘がやって来た。お爺さんとお婆さんは困っている娘を家に入れてあたたかいお粥を食べさせた。娘はこれからどこにも行く宛がないというので、それならわしらと一緒に暮らそうと言うことになり、娘はお爺さんお婆さんの家で暮らすことになった。

翌朝、娘は糸を持って機織り部屋に入り、しばらくするととても美しい布を織って出てきた。お爺さんはこれを町で高い値段で売ってお米や味噌を買うことができた。その晩もその次の晩も娘は布を織り、お爺さんは町へ売りに行った。

娘は機を織る間は覗かないでくれというが、日増しに娘がやつれていくので、おじいさんとおばあさんは心配してついに機織りしている娘を覗いてしまう。するとそこには一羽の鶴が自分の体から羽を抜いて布に織り込んでいた。

娘は二人に気がつくと、命を助けていただいた恩返しに来ましたが、もうお別れですと言い、空へ飛び立っていった。 

(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 5:52 )


ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
備考サラ文庫によると鳥取のお話
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追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第1巻-第005話(発刊日:1976年4月30日)/童音社BOX絵本_第46巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/国際情報社BOX絵本パート1-第002巻(発刊日:1980年かも)/二見書房まんが日本昔ばなし第5巻-第17話(発刊日:2005年12月19日)/講談社デラックス版まんが日本昔ばなし第13巻(絵本発刊日:1984年10月15日)/講談社テレビ名作えほん第002巻(発刊日:1977年5月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説によると「鳥取地方の昔ばなし」
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「山形県・新潟県の昔ばなし」
国際情報社の絵本より”恩返し”の話には、人間にかぎらず、サルやツル、クラゲなど、いろんな動物が登場します。ところが、恩返しされるのはいつも人間だというのが、この”報恩話”のみそというところでしょう。人間が人間に対しての恩返しとなると、教訓臭が強くなって、美しい話にはなりませんが、この『鶴の恩返し』のような献身的な動物の話を聞くと、だれもが感動させられるわけです。この話は、きれいで、かよわい鳥として知られる鶴が主人公なので道具立てはそろっており、人間の性をもった善人の年寄りが、”見てはならないものを見る”ことによって破局を迎えるストーリーも、昔話にはよく出てくる話ですが、この話がとくに感動をよぶのは、”善人であるための破局”だと思われます。(鳥取地方の昔話)
講談社のデラックス版絵本より人間に助けられた鶴が、恩返しをするという動物報恩談のひとつです。「陰徳あれば陽報あり」といいます。人知れず良いことをすれば、いつか必ず報われるという事です。昔の人は、空高く飛ぶ鳥を神聖な生き物と考えていました。恩返しをする動物に鶴を登場させたのは、誰が見ていなくとも神様はちゃんと見ていて、その心にこたえますよ、という事なのでしょう。自分の羽を一本ずつ抜いて美しい布を織りあげる鶴のけなげな姿が、私たちの心を打ちます。(地名の明記なし)
講談社の300より書籍には地名の明記はない
レコードの解説よりLPレコードの解説によると「鳥取地方の昔ばなし」
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※掲載情報は 2012/8/14 5:52 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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