このお話に投票する
  • 各お話への投票は一度だけにお願いします。
  • 評価は 1 から 10 までです。(1が最低、10が最高)
  • 客観的な評価をお願いします。点数が1か10のみだと順位付けの意味がありません。
  • サイト管理人は各お話に投票できません。
  

No.1394
たにし
タニシ

放送回:0886-A  放送日:1993年05月01日(平成05年05月01日)
演出:前田こうせい  文芸:沖島勲  美術:門屋達郎  作画:前田こうせい
岩手県 ) 14384hit
あらすじ

昔、ある所に五人の兄弟が住んでいた。この五人には両親もおらず、叔父さんや伯母さんもいなかった。そんな訳で、いつも五人は力を合わせ、仲良く暮らしていた。

そんなある春の日の事。五人は朝から田植えをしていて、夕方近くになった。そこで一番末の弟は、食事の支度をするために一足先に家に帰ることにした。するとその帰り道、道端で二羽のカラスが喧嘩をしていた。どうもカラスは、岩の上にある二つのタニシを奪い合っているようだった。

末の弟はそっと二つのタニシを拾うと、家に持ち帰り、台所の流しの隅に置いた。そこはいつも水に濡れていて、タニシには住みやすそうに思えたからだ。

さて、弟は次の日も夕飯の支度のために早く帰った。するとどうだろう。なんと居間にはお膳が並べられ、すでに夕ご飯の用意が出来ていたのだ。そんな事が何日も続き、いったい誰が夕飯を作っているのか不思議に思った弟は、このことを兄たちに話した。それで五人はいつもよりずっと早く家に帰ると、庭の木の上に登って、家の中の様子をうかがうことにした。

すると夕暮れ時になり、台所の方から女の人の話し声が聞こえてきた。話し声はやがて歌声に変わり、台所では夕飯の支度が始まった。そこで五人が家に入ると、食事の支度をしていたのは、二人のきれいな姉妹だった。

五人が訳を尋ねると、姉妹はこう話した。二人は元々、この世界とは違う遠い世界に住んでいた。しかしあまりに我儘だったため、両親にタニシの殻に入れられて道端に捨てられたのだと。そして、ちょうど通りかかった弟に拾われ、この家にやって来た。恩返しに何か出来ないかと思い、こうして夕飯の支度をしているのだと言う。

この話を聞いた五人の兄弟は、姉妹が不憫でならず、思わず泣き出してしまった。そして、二人がこのままここに居る事が出来ればと思うのだった。すると兄弟の思いが天に通じたのか、タニシの殻は消え、二人は人間の姿に戻ることが出来た。

こうして、兄弟五人に姉二人を加え、七人はいつまでも仲良く暮らしたということだ。

(投稿者:やっさん 投稿日時 2014-2-23 13:32)


ナレーション常田富士男
出典坪田譲治(新潮社刊)より
出典詳細新百選 日本むかしばなし,坪田譲治,新潮社,1957年8月30日,原題「タニシ」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
10.0000 10.00 (投票数 5) ⇒投票する
※掲載情報は 2014/2/23 13:32 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

35 人のユーザが現在オンラインです。 (28 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)