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No.1356
じんじゃのえま
神社の絵馬

放送回:0860-B  放送日:1992年09月12日(平成04年09月12日)
演出:河内日出夫  文芸:沖島勲  美術:板倉佐賀子  作画:遠藤靖裕
熊本県 ) 11407hit
あらすじ

熊本のある農村では、お産の時には「山の神」と「ほうきの神」と言う産土神がやって来て、生まれる赤子の命を助けると言われておった。

そんな村の、ある家の奥さんが急に産気づいた。産婆さんが懸命に介抱するが酷い難産で、産婆さんはその家の旦那に「隣村までひと走りしてもう一人産婆さんを雇ってきてくれんか」と頼んだ。

外は土砂降りの大雨だった。旦那さんが夜の道を産婆さんを迎えに走っていると、途中で転んで足をくじいてしまった。痛くて走る事も出来ず、近くの神社に潜り込んで足の痛みが引けるのを待っていると、馬に乗った老人が神社の前まで走ってやって来て、大きな声でこう呼ばわった。

「山の神殿、私はほうきの神だが、この先の農家で酷い難産で苦しんでいる。是非とも貴殿のお力添えをお願いしたい」すると社の中から、「生憎だが今、わしの馬が足を痛めており、共に行く事が出来ぬ。何とか貴殿の力だけで助けてやってはくれまいか」

「それは残念。我が力が及ばぬ時は、赤子の命は助かるまいが致し方無い」そう言って山の神は再び馬を走らせて去って行った。

驚いたのは旦那さんが思わず社の中にかけ込むと、奉納された絵馬の額が落ちて壊れており、馬の足の部分の板が外れていた。旦那さんは自分の足の痛みも忘れて必死に絵馬を組み立て直し、元の場所に安置して真剣に祈った。「神様、馬の足が治りました。おらの家の赤子が無事生まれますよう、どうかお力をお貸し下さい」

と、突然絵馬に描かれた馬が実体化して高くいなないたかと思うと、何処から現れたかひとりの老人がその背にまたがり、旦那さんの家に向かってまっしぐらに駆けていったのだった。

旦那さんが家に戻って見ると、果たして奥さんは無事に元気な子を産み落としていた。以来、この旦那さんと奥さんはいよいよ信心が深くなり、あの時の神社に大きな立派な絵馬を奉納して、あの時の礼をしたそうな。

(投稿者:熊猫堂 投稿日時 2014/4/13 14:01) 


ナレーション市原悦子
出典熊本県
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※掲載情報は 2014/4/13 14:38 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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