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No.0128
おちたかみなり
落ちた雷

放送回:0078-B  放送日:1977年04月02日(昭和52年04月02日)
演出:小林治  文芸:境のぶひろ  美術:青木稔  作画:小林治
山口県 ) 10686hit
あらすじ

周防の国の太陽寺に、天徳曇貞(てんとくどんてい)というえらい坊様がおった。

村の人々からは「どんてん様」と呼ばれて親しまれておった。太陽寺は寺の境内のどこを掘っても水が出ず、水は雨水をためるか、遠い谷川まで水を汲みに行くしかなかった。

ある日の事、どんてん様が小坊主さんたちと本堂でお経を読んでいると、空から雷様が落ちてきた。雷様は「お騒がせして大変申し訳ない」と丁重に詫びると、寺の境内の一本杉に登り、そこから天に帰ろうとした。

雷様が杉の木のてっぺんまでついたときに、突然どんてん様は雷様に対して「おつち」と呼びかけた。人間に名前を付けられた雷様は、天に帰ることができないのである。こうしておつちは、寺で小坊主さんたちと一緒に修行することになった。

毎日谷川まで水を汲みに行くのが、おつちの主な仕事になった。寺での生活に慣れないのか、おつちはやせていったが、それでも愚痴ひとつこぼすことはなかった。

ある夜の事、どんてん様の夢枕におつちの息子が現れた。父親が落ちたのは自分のせいで、父親を返してほしいと涙ながらに訴えるのであった。同じ夜、おつちも夢の中で、息子から「早く天に帰ってきてほしい」と訴えられた。

翌日、どんてん様はおつちに「天に帰りたいか?」と尋ねた。おつちは「私はまだ修行の最中です。修行を途中で投げ出すわけにはいきません」と答えた。おつちの答えに感心したどんてん様は、おつちに天に帰るように言った。

おつちは、夢の中の息子から言われた通り、杉の木ではなく寺の境内の岩に手をかけて、天に帰って行った。するとその岩からは水があふれ出し、それから太陽寺では水に困るようなことはなくなった。

この岩からあふれ出した水は「雷水」と呼ばれ、太陽寺では大切にされたという。

(投稿者: カケス 投稿日時 2013-11-3 22:05 )


ナレーション常田富士男
出典松岡利夫(未来社刊)より
出典詳細周防・長門の民話 第一集(日本の民話29),松岡利夫,未来社,1960年09月14日,原題「落ちた雷」,採録地「熊毛郡」,話者「林一郎、磯永充能、弘中数実」
場所について周防国の太陽寺
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※掲載情報は 2013/11/3 22:32 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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