このお話に投票する
  • 各お話への投票は一度だけにお願いします。
  • 評価は 1 から 10 までです。(1が最低、10が最高)
  • 客観的な評価をお願いします。点数が1か10のみだと順位付けの意味がありません。
  • サイト管理人は各お話に投票できません。
  

No.0113
おにのよめさん
鬼の嫁さん
高ヒット
放送回:0069-A  放送日:1977年01月29日(昭和52年01月29日)
演出:阿部幸次  文芸:沖島勲  美術:阿部幸次  作画:阿部幸次
静岡県 ) 40643hit
節分の日に、よく炒った豆をまく理由

昔、ある所に百姓一家がいた。日照りが続き、困っていた父親が「雨を降らせてくれたら娘を嫁にやるがなぁ」とつぶやくと、それを鬼が聞いていた。

鬼は翌日に雨を降らせ、百姓一家の末娘のお福を嫁にもらって意気揚々と山へ帰っていった。お福は母親から手渡された菜の花の種を、道すがら一粒一粒落としていった。

鬼はなかなか親切だったが、お福は家に帰りたくて心細くて仕方がなかった。春になり、お福の落とした種から菜の花が咲き、実家までの道がわかるようになると、お福はまるで飛ぶように家に帰っていった。必死に追いかけた鬼がお福の実家にたどり着くと、母親から「この豆から芽が出た頃に迎えに来なさい」と、よく炒った豆を渡された。

鬼は豆から芽が出ることを楽しみにしていたが、一年たっても芽が出てこないので怒ってお福の実家に怒鳴り込んだ。すると父親から「鬼は外ー」と言いながら豆をぶつけられて、自分の豆からまだ芽が出ていなかった事を思い出した。鬼はトボトボと山へ戻っていった。

節分の時には、良く炒った豆を撒かないと、鬼が拾って芽を出すかもしれません。

(紅子 2011-11-27 1:58)


ナレーション市原悦子
出典岸なみ(未来社刊)より
出典詳細伊豆の民話(日本の民話04),岸なみ,未来社,1957年11月25日,原題「お福と鬼」,採録地「棚場」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
5.6000 5.60 (投票数 5) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/11/27 1:58 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

51 人のユーザが現在オンラインです。 (29 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)