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No.1079
ゆめのうりかい
夢の売り買い

放送回:0681-B  放送日:1988年12月24日(昭和63年12月24日)
演出:芝山努  文芸:沖島勲  美術:亀谷三良  作画:林桂子
鹿児島県 ) 14025hit
あらすじ

昔貧乏な男が、年越しの金を稼ぎに街までわらじを売りに行くことにした。

一人で行くのは寂しいので、隣に住む男を誘って行こうと隣の家を訪ねた。すると隣の男は、夕べ妙な夢を見たという。それは男が夜寝ていると、財宝をたくさん積んだ宝船が家の前までやって来たが、入り口で止まって引き返してしまった、という夢だった。隣の男はこれがいい夢か悪い夢か考えていたのだという。

それを聞いた男は「それはいい夢に違い無い、自分に譲ってほしい」と頼んだ。隣の男は驚いたが、タダでは嫌だという。そこで男はなけなしの金と交換に、その夢を売ってもらった。

そしてその夜、男が眠りにつくと、シャンシャンという音が聞こえてきて、財宝を積んだ宝船が近付いてきた。男は、船が家の中に入ってくるよう祈ったが、宝船はくるりと向きを変えて去ってしまった。

翌日、この事を隣の男に話すと、家の入り口が狭くて船も入ってこれないのじゃないかと言った。そこで男はその夜、家の戸をはずし壁を壊して宝船を待った。身を切るような寒さの中眠りにつくと、またあの宝船がやって来た。男は今度こそはと船が家の中に入ってくるよう祈った。

すると船は願い通り男の家の中に入ってきて、たくさんの財宝を与えていった。その次の年から、男はやる事なす事すべて上手くいき、大変な大金持ちになったそうだ。

(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)


ナレーション常田富士男
出典鹿児島県
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※掲載情報は 2011/2/11 22:30 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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