ある池に横着者のカエルが住んでいた。
このカエル、ある時楽をしてあちこち見物して歩きたいものだと思いつき、通りすがったネズミに「俺はお前の親父の友達だ」と嘘をついて言葉巧みにネズミを騙し、葉っぱのそりをネズミに曳かせてあちこち見物して廻った。
ところが、散々楽しんだ後カエルが「御馳走するから俺の家まで来るか」と口から出まかせを言ったのをネズミが本気にしてしまってさぁ大変。慌てて「俺の家は水の中だがそれでも平気か」と慌てるカエルにネズミは「俺の足に紐を結んでカエルさんの足に結んで下さい、そうすれば水の中でも行けますから」と言う。機嫌を損ねたカエルはネズミの足に紐を結びつけていきなり水の中に潜り、ネズミの息が切れるまで知らんぷりを決め込んだ。
案の定水の中で息がつまり、慌てて水面に顔を出したネズミを上空から大きな鷹が襲い、水中のカエルもろともさらってしまった。ネズミは必死に紐を噛み切ってなんとか木の上に降りる事が出来たが、カエルは空中から鷹に落とされて岩に体を打ちつけてしまい、二度と歩けない体になってしまったそうな。
(投稿者:熊猫堂 投稿日時 2014/6/28 20:42)
ナレーション | 常田富士男 |
出典 | クレジット不明 |
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