広島県 (27 件)
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月夜の果報者

昔、あるところに作太とおかじという夫婦が住んでいた。亭主の作太は根っからの怠け者で、二人の暮らしは一向に楽にならなかった。そんなある日、女房のおかじが寺の和尚から「果報...

へか神さん

昔、安芸の川戸村外原では畑の中にがら(石炭)が多く、へかがよく壊れていた。へかというのは牛に引かせる鋤(すき:田畑の土を掘り起こす農具)の先端の事である。春になると村のあちこ...

消えたかぶら矢

昔、広島の三段峡(さんだんきょう)のある戸河内(とごうち)の遊谷(あぞうだに)にまだ村も無かった頃のことでした。この遊谷の上(かみ)の方に「同助(どうすけ)」という男が...


宮島さんの小石

吝嗇家(りんしょくか、ケチな人)と知られる物持ちの男は近所の人から敬遠され、仕方なく宮島参りの相棒に貧乏で知られる爺さんを誘った。人の為に金を出すのを惜しむ男は、金がな...

正太の初もうで

正太とその母親は貧乏な生活を送っていた。頼みの庄屋さんも、もうお金を貸さないと言ってきた。正月に正太は初もうでに出かけると、帰り際に神様に呼び止められ、「宝袋」をもらう...

きつねのあたん

昔、広島の山奥に川戸村というところがあった。そこに、留吉(とめきち)とみよという夫婦とその赤ん坊が住んでいた。ある年、この村では日照りが続き、山の草木は枯れ、動物たちは...


五助どんの商売

昔、あるところに五助という若者がいた。五助の家は貧しかったので、彼は幼い頃から小間物屋へ奉公に出ていた。ある日のこと。小間物屋の主人が五助たちを呼び、こう話した。「店の...

エンコのお侍

昔々ある山奥の小さな川に悪戯好きなエンコ(河童)が住んでいて、村人達をたいそう困らせておりました。ある日、その村の「六衛門さん」という庄屋さんの家に「河原権左衛門(かわ...

小僧さんと餅

安芸・備後の民話 第二集(未来社,1959年11月30日)に、同タイトル名のお話があり「このお話かもしれない」ということであらすじを書いてみます。ある山の中に貧乏寺があり、和尚と小...


麦わら大蛇

昔々、広島県山県(やまがた)郡の小さな村に、働き者の嫁さんと、村一番ぐうたらな婿さんの夫婦が住んでおった。夫婦はたいそう仲が良かったそうじゃ。ある日、婿さんが庭で日向ぼ...

夕顔長者

昔あるところに、長者がいた。長者には、一太郎、二郎という息子がいた。兄の一太郎は、いじわるで欲張り。弟の二郎は、兄思いの優しい男だった。ある日、死を悟った長者は、枕元に...

セミとカマキリの夫婦

昔宮島の山に兵衛丸(ひょうえまる)と巴御前(ともえごぜ)という大変力持ちの夫婦がいた。 この世で自分たちより強いものはいないと思っていた夫婦の所には、しょっちゅう力比べに...


かんざし燈ろう

昔、広島の尾道に築島(きずきじま)という所があり、築島の久保明神には幽霊が出るという噂があった。幽霊は夜な夜な明神様の銀杏の木の下に現れ、「かんざし欲しい…」と悲しげな...

長左ヱ門の狐退治

昔、ある村に狐が人を化かす峠があった。「よし、俺が…」と退治に乗り出した長左衛門だったが、夜中になり手ぬぐいでほおかむりをした女にでくわした。女は隣村のおつたといい...

鼻きき源助

昔、ある所に源助というじいさんが、ばあさんと住んでおった。源助は、ばあさんがいつも作る大根めしが嫌いだったので、大根が切れないようにと、包丁をゴミ壺の中に隠してしまった...


北方と南方の村ざかい

むかしむかし、今の広島県豊田郡本郷という所の奥に広い野原があって、その真ん中に年老いた松が一本立っておったんじゃ。その松の木を挟んで、北の方にある村を北方、南の方にある...

旦願寺の狸和尚

安芸・備後の民話 第一集(未来社,1959年11月25日)に、同タイトル名のお話があり「このお話かもしれない」ということであらすじを書いてみます。 むかし、山陽道の四日市(賀茂郡西条...

天基上人とめおと狸

昔、今の広島県安佐郡馬木の里というところは、いくつもの丘が連なるところであった。その中の彦太郎谷というところにある庵に、天基上人と呼ばれる坊様が住んでいた。いつの頃から...


貧乏神の置きみやげ

昔、ある所に半兵衛(はんべえ)ときねという大変な横着者夫婦が住んでいた。半兵衛はちっとも仕事をせず、女房のきねは飯の仕度も面倒臭がり、いっぺんにたくさんご飯を炊くので、...

おさん狐とめで鯛

むかし、瀬戸内の能美島(のみじま)の大柿(おおがき)という所に、利平爺さんという船頭が住んでおった。利平爺さんは、毎月一回、船に荷物を積んで大阪に運ぶのが仕事じゃった。...

浄光院の虚空蔵さん

むかしむかし、広島の安佐郡八木というところに浄光院というお寺があって、そこには虚空蔵さんという小さな木像が祀ってあった。この虚空蔵さんは、病気も治すし、お参りすればお金...


へび息子

あるところに、お爺さんとお婆さんが住んでいました。この老夫婦には子どもが居りませんでしたが、蛇の息子がいました。この蛇は、お爺さんが山で見つけてみた卵が孵ったもので、子...

わくくり岩

昔、広島県安芸郡に三田峠(みたがだお)という峠に一軒の家があり、お婆さんが機を織って暮らしていました。ある暑い夏の日。旅のお坊さんが「水を一杯ください」とたずねてきたの...

狼のまゆ毛

むかしむかし、ある所に爺さんが住んでおった。ある年のこと、爺さんは家と畑を大水で流されて、何もかも無くしてしもうたそうな。それから爺さんは、毎日村の家々を回って鍋を借り...


大懸山のうわばみ

昔、広島の大懸山に、野鹿を狙う五助という猟師と年老いたウワバミがいて、いつも同じ獲物を取り合っていました。今日もウワバミに野鹿を横取りされ、五助は「いつか勝負しないとい...

爺さん、おるかい

昔、安芸と備後の境に峠があって、そこに一軒の茶店がありました。茶店の老夫婦はとても仲が良く、夫婦になって50年二人きりで茶店を切り盛りしておりました。婆様は「私がもし、...

みょうがの宿

昔、安芸の宮島の厳島神社(いつくしまじんじゃ)へ続く街道筋に、とても欲深い夫婦が一軒の宿屋を営んでいた。強欲ぶりが旅人にもわかるのか、客はめったに来なかった。その宿に、...


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