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火ともし山

昔、諏訪湖の東の村に「おなみ」という娘がいた。おなみには、夫婦になろうと言い交わした若者がいた。ところが、ある日若者はやんごとなき理由で今住んでいる村から湖の向こう側に...

とうせん坊

昔、一本足の高下駄を履き、松明を持ったとうせん坊という大男が村を暴れ回っていた。彼が物心付いた時すでに両親は無く、北上川上流の小さな寺に預けられていたが、大柄で頭が足り...

うとう峠

昔ある所に猟師が住んでいた。この猟師女房に死なれてから生活が荒れ、村の掟をも破りついに子供と共に村を追い出されてしまった。それで都へ向かおうと思いある所で休んでいると、...


くぬぎの精といり豆

昔、福岡の玉泉寺には5~600歳にもなるくぬぎの樹があった。さて、ある状持ち(郵便屋)が門司(もじ)の鹿喰峠(ししはみとうげ)付近でひと休みしていると、何だか生暖かい風が吹い...

白馬岳の魔神

昔ある所にものすごい大金持ちの長者がいて、その長者には、たまき(手巻)という大変美しい娘がいた。 たまきが年頃になるとあちこちから嫁に欲しいという声があったが長者は首を縦...

川を流れた月見草

昔々のある夏のこと、来る日も来る日も暑い日が続き、とうとう我慢ができなくなった津山の殿様は、吉井川の川原へお忍びで夕涼みに出かけた。そこに一面に咲いていた月見草を一目で...


両足八足大足二足

昔ある所に寺があり、和尚と小僧が住んでいた。ある夜2人が夜のおつとめをしていると、突然大入道が入って来て和尚さんに「両足八足大足ニ足これいかに」と問答をしかけた。和尚さ...

鬼のつめ

昔、物凄い嫌われ者の悪徳婆さんがいた。この婆さんは、村人から穀物を買い取るときは大きなマスで量り、物を売るときは小さなマスで量って売っていた。そんな婆さんが、とうとう死...

海女と大あわび

昔ある漁村にひとりの若い海女がいた。その漁場には巨大なアワビがいて、そのアワビは海の守神だから決して傷つけたり、ましてや触ることも禁じられていた。もし触ったら海は嵐にな...


犬切り不動

昔ある寺に「さんちん」という小坊主と和尚さんが住んでいた。このさんちん、大変ないたずら者でその上食いしん坊だった。ある日さんちんが本堂の掃除をしていると、本尊のお不動様...

雑仕橋

あるところに、川を挟んで隣り合う村があった。村の間を流れる川は急流で、橋を架けることも渡ることもできなかった。片方の村には一人の少女が、もう片方の村には同じ年ごろの少年...

鳥精進・酒精進

むかしむかしの大昔、伊豆の浜に河津という豊かな里があり、杉桙別命(すぎほこわけのみこと)という名のお酒の大好きな神様が治めておられた。心優しい命(みこと)は鳥たちの言葉...


あんころもちこぞう

昔、永明寺山のふもとに、ふんどし一丁の子供がいた。いつもいつも「あんころもちが食いてーなー」と言っては、おっかあに作ってもらっていた。ところがある日の事、おっかあは年を...

円海長者と牛どん

越前の味真野(あじまの)に、小山のように大きな体の牛がいた。大食らいで怠け者の牛は、長者の家で養ってもらう事になった。 その頃、都では三十三間堂というお堂を建てる事に...

地獄めぐり

昔、日光に弘法大師(こうぼうだいし)が開いたといわれる寂光寺(じゃっこうじ)という寺があった。この寺に、人々から尊敬されている覚源上人(かくげんしょうにん)というお坊さ...


安珍清姫

昔、安珍という若いお坊さんが、熊野大社(くまのたいしゃ)へお参りする途中、庄屋さんの家に一晩泊めてもらった。庄屋さんの一人娘の清姫と出会い、二人とも強く心惹かれあった。...

赤子坂

昔、昔、幾昔も前の事、甲州と信州とで戦をしておった。清春のあたりは信州に近いから、いつも攻めたり攻められたりと大変じゃった。そのうち、信州の大河原という所のお殿様が戦に...

和尚と山芋

昔、博多の聖福寺(しょうふくじ)に仙厓(せんがい)という和尚さんがいました。絵や書道が上手な和尚さんで、いつも多くの人が何か書いてもらおうと寺に訪れていました。ある日、...


かぶろ様と天狗

昔々、信州は安曇野の馬羅尾山(ばらおさん)にいたずら好きの天狗がいた。何か面白いことはないかと、今日も安曇平を見下ろしていると、田植えが終わったあぜ道を庄屋の甚兵衛(じ...

飛ぶ木

享保8年(西暦1723年)8月8日に、宇都宮で大洪水が起こった。世にいう、五十里洪水(いかりこうずい)である。羽黒山明神(はぐろやまみょうじん)近くに住むお松ばあさんは、この大洪...

鷺宮

昔、下野の国に小さな村があった。この村には、沢山の白鷺(しらさぎ)がいた。ある年の事、ひどい日照りが続き、田んぼも井戸も干上がってしまった。雨乞いも不発に終わり、すっか...


耳なし芳一

昔、下関(赤間関、あかまがせき)の阿弥陀寺(あみだじ)というお寺に、びわ法師の芳一(ほういち)という男がいた。幼いころから目が不自由だったが、琵琶(ビワ)の腕は師匠をし...

赤岩ん淵の八つ目

白川(しらかわ)の流れる弓削(ゆげ)のあたりに、暗く恐ろしげな赤岩ん淵(赤岩の淵)があった。この辺りでは毎年、弓削の子供たちが河童にしりを抜かれて溺れ死んでいたので、村...

百合若大臣

昔、今の福岡県のある国に百合若大臣と呼ばれる殿様がいた。百合若は鉄の弓を唯一人引ける弓の名人でもあった。ある時、遠征に出かけた際、側近の部下である「別府貞澄」の裏切りに...


カワランベー

昔、信州は和合村三度(さんど)にある和合川に、一匹のカワランベー(河童)が住んでいた。この河童は、立派なお膳やお椀を必要なだけ貸してくれるので、村人達から大変ありがたられ...

首切り地蔵

昔、岡山県都窪郡庄村に、冬でも汗をかく不思議なお地蔵さまがいた。ある年、備中一帯はひどい日照りに見舞われ、田畑もすっかり干上がってしまい、食べるものも困るありさまだった...

幽霊祭

昔、下関に菊屋という海産物問屋がありました。この海産物問屋の夫婦はたいへん仲が悪かったので、心優しい一人娘のお菊は心を痛めていました。そこでお菊は、夫婦仲が良くなるよう...


権兵衛峠

昔、信州木曽の薮原(やぶはら)あたりは、山に囲まれて田んぼもなく、周りの峠道も危険だったため米を運び入れることも出来なかった。そこで村人たちは、山の段々畑でそば、キビ、...

そうめん地蔵

今からおよそ四百年ほど前のこと、栃木県の氏家(うじいえ)に小さな地蔵寺があり、気の優しい住職が一人で守っていました。ある日、この領内のお殿様(勝山城の左衛門尉、さえもん...

ちごちごの花

昔、信州の美しい奈良井川のほとりに、大金持ちの長者が住んでいました。子供がいなかった長者は、ある時不思議な夢を見ました。先祖が悪い事をしたので、その償いに何か良い事をす...


福笹

昔々、下関の小月(おづき)という所に、お八重(おやえ)という器量良しの働き者の娘が住んでいた。お八重は両親との3人暮らしだったが、両親は大病を患ってこの何年も床に伏せてお...

大仏の食いにげ

昔、京の大仏さんと奈良の大仏さんが一緒に伊勢参りに行くことにしました。大きな体の二人でしたが、なかなか伊勢には到着せず昼になってお腹が減ってきました。そこで山の中の蕎麦...

蛸薬師

京都の永福寺に、善光(ぜんこう)という若いお坊さんと年老いた母親が住んでいました。ある時、母親が大変重い病気になり、それを案じた善光は母親が食べたいという「タコ」を買い...


オコゼと山の神

昔、作物がよく採れる豊かな村があり、これも山の神様のおかげと考えていました。神様は山の大木の祠に住んでいて、とっても恥ずかしがり屋の女の神様でした。山の神様は秋の収穫が...

米かみ石由来

熊本県の小岱山(しょうだいさん)の山の中に、大きな山男が住んでいました。ある時、山男は、もう山には食べ物がなくなったので里におりる事にしました。その途中にあった大きな岩...

媛女渕の河童

昔、肥後の稗方(ひえがた)に、仙太(せんた)という馬喰(ばくろう、馬の売買をする人)が住んでいました。仙太の妻が死んでからは、朝夕に妻の仏壇にご飯をお供えしては手を合わ...


竜宮の鐘

昔、下関の南部町(なべちょう)にある専念寺には、たいそう大きなつり鐘がありました。この村の人たちは、毎朝鳴りわたる鐘の音を合図に暮らしていました。ある年の夏、不思議なこ...

おしどり塚

昔、国のあちこちの戦場を訪ね歩く、一人の坊さんがいました。降り注ぐ矢の下をくぐり、倒れた兵士から矢を抜き取ると、坊さんは叫びました。「この矢を射たものは誰ですか!こんな...

鶴の子観音

栃木に日照りの夏も水枯れの冬もこんこんと水が溢れて村の田畑を潤す池がありました。季節かまわず雪の中でも睡蓮が咲き、ほとりの黒松の大木にはどこからともなく一羽の鶴が舞い降...


千駄塚

昔、下野(しもつけ)に、牧の長者という骨董好きな大金持ちが住んでいました。その頃、陸奥の国にもたいそうなお金持ちの商人がいて、貴重な荷物を運ぶ途中、長者の屋敷に一晩泊め...

岩手

昔々のそのまた昔、岩手県あたりの国がまだ出来上がっていなかった頃の、遠い昔の話です。この辺りに「三つ石の神」が住むようになり、気にいった三つの石の上でそのまま深い眠りに...

魚籃の観音

昔々、日向灘の一ッ葉(ひとつば)という細長い入り江で、漁を生業にする若者がいた。若者は腕のよい漁師で、嫁をもらうため毎日一生懸命働いていた。ところがどうした訳か、ここ数...


波よけ観音

昔、新潟県の親不知(おやしらず)から富山の砺波へ抜ける街道は天下の難所として有名だった。ある冬の日、ここ親不知近くの茶店に一人の立派な身なりの母親が乳飲み子を背負ってや...

雷様の病気

昔、下野の国の粕尾(かすお)に天下に名高い智玄和尚(ちげんおしょう)という医者がいた。ある夏の日の昼下がり、和尚が弟子と歩いていると、にわかに空が掻き曇り、大粒の雨が降...

鯖くされ石

むかしむかし、九州の長崎の時津の浜の近くの村に、権助という怠けものの百姓が住んでいました。時津の浜では年に一度、秋に近い一日に、百姓が海へ出て漁をして良い日が決められて...


戸倉山の大鷲

昔、信州は戸倉山のふもとに長谷(はせ)の村があった。この村には清兵衛(せいべえ)という百姓がおり、この春には女房のお袖との間に子供も生まれ、幸せに過ごしていた。ところが...

江差のとっくり岩

昔、江差の浜に、おりん婆(折居婆)という婆様がいた。おりん婆は生まれ育った江差の浜をこよなく愛していたが、歳をとるにつれておかしなことを言うようになった。空を流れる雲を...

たぬきのしっぽ

昔々、那須の山すそにある金剛寿院というお寺に、和尚さんと瑞天(ずいてん)という小僧さんが住んでいた。小僧さんの仕事は忙しく、掃除、洗濯、食事の支度などをこなし、夜は夜で...


姫と白蛇

昔、栃木のある寺の前で、菓子や線香を売って暮らしているお婆さんがおりました。信心深いお婆さんは毎朝、お寺の山門の掃き掃除をしておりました。ある霧の深い朝のこと、一人の美...

加茂湖の主

昔、佐渡の加茂村に武右衛門(ぶえもん)という長者が住んでおりました。この武右衛門は大変強欲で情け容赦のない冷たい男でした。武右衛門は、一刻も早く加茂湖を埋め立てて土地を...

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