トップページ >  お話データベース >  中部地方 >  長野県 >  琵琶法師と竜
No.0097
びわほうしとりゅう
琵琶法師と竜
高ヒット
放送回:0059-B  放送日:1976年11月20日(昭和51年11月20日)
演出:亜細亜堂  文芸:沖島勲  美術:亜細亜堂  作画:亜細亜堂
長野県 ) 27235hit
あらすじ

昔、村から村を旅歩く、目の見えない琵琶法師がいた。

ある夏の暑い日のこと、琵琶法師は大きな池のほとりに出た。琵琶法師が、池のほとりで琵琶を1曲弾き終えたところ、法師を呼び止める声がした。

声の主は池の主の竜神で、「自分は明日、下の村に大洪水を起こそうと思っていので、それまでに下の村から立ち去れ。このことは誰にも言ってはならぬ」と忠告した。法師はすっかり恐ろしくなり、走って池のそばを離れた。

朝になり、法師は下の村についた。やがて洪水が起こることを村人に知らせることができないことに、後ろめたさを感じつつも、急いで村を出ることにした。あせって村を出ようとしていた法師は、橋の上から川に落ちてしまった。

気が付くと、法師は村の百姓の家にいた。百姓の家族が、法師のことを気遣う様子に「このような人たちを見殺しにしようとするなどと、なんと卑怯なことか」と、自分のしたことを法師は恥じた。

法師は、池のほとりでの出来事を洗いざらい村人たちに話した。そして、池の主が言った通り、その夜にそれはそれは恐ろしい洪水が起こり、村中の家も畑もみんな流されてしまった。しかし、村人たちは高いところへ避難していたため全員助かった。

法師はその頃、少し離れた場所で琵琶を弾きながら竜神と対峙していた。そしてついに、法師は竜巻にまかれて姿を消してしまった。

その後、ある村人が池のほとりを通ったところ、池に一丁の琵琶が浮いていた。池の主の竜神は間違いなく、法師に復讐したのであった。そしてそれからこの池を、琵琶池と呼ぶようになった。

(投稿者: カケス 投稿日時 2013-9-14 12:20 )


参考URL(1)
http://blog.goo.ne.jp/akira2215/e/f7769baaa6db2616c93ccc8d0090f857
参考URL(2)
http://blogs.yahoo.co.jp/kakasi5jp2/6990571.html
ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
場所について下高井郡山ノ内町志賀高原の琵琶池
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
地図:下高井郡山ノ内町志賀高原の琵琶池
追加情報
このお話の評価8.5000 8.50 (投票数 4) ⇒投票する
※掲載情報は 2013/9/14 14:18 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 40  件):   <前  1 ..  3  4  5  6  7  8  9  .. 40  次>  
コメント一覧
3件表示 (全3件)
かもめ  投稿日時 2020/7/29 2:58
祝福だと思う。
法師の苦悩と決断、村人たちの善意、すべて織り込んだうえですくい上げてったんじゃないかな。
えびうさぎ  投稿日時 2016/10/25 10:36
渋い顔w
カケス  投稿日時 2013/9/14 12:20 | 最終変更
琵琶池は長野県の志賀高原にある池です。志賀高原で2番目に大きい池で、今はハイキング・トレッキングコースが整備された観光地になっています。
投稿ツリー
3件表示 (全3件)
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

35 人のユーザが現在オンラインです。 (23 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)