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田の神と風の神(たのかみとかぜのかみ)

放送回No.0956(0602-A)
放送日1987年06月06日(昭和62年06月06日)
出典笠井典子「浪速の昔話」より※ミス
クレジット演出:塚田洋子 文芸:沖島勲 美術:西村邦子 作画:塚田洋子
ナレーション市原悦子
備考アニメでの出典は間違いで、本当は「笠井典子の近江の昔話」が出典元です。

あらすじ

昔、近江に田の神様がいました。田の神様は田んぼのそばにいて、百姓が働く様子を見守り、田んぼの実りを守っていました。

ある年の秋、風の神が小さな娘っこを連れて里へやってきました。風の神の娘はとても可愛らしく、風の起こし方を教えてもらって大はしゃぎしていました。田の神様はこの娘に一目ぼれして、是が非でも嫁にもらおうとさっそく交渉に出向いて行きました。

風の神は、最初は「まだこの娘は幼いから」と断っていましたが、田の神様の熱心なお願いにとうとう娘を嫁に出すことにしました。結婚した二人は、なかなかの歳の差カップルでしたが、楽しい新婚生活をエンジョイしていました。

しかし、まだまだ娘は幼すぎました。やがて春になり田植えが終わった頃、娘はちょうちょを追いかけて田の上を飛び回っていました。すると、せっかく植えた苗は、全部めちゃめちゃになってしまいました。

これまでの度重なる娘のいたずらに、とうとう堪忍袋の緒が切れた田の神は、激しく怒って娘に離縁を言い渡し、実家に帰してしまいました。これを知った風の神は「娘を幸せにすると約束したくせに!」と激怒し、ものすごい風を起こしながら里の田んぼの上を飛び回りました。

それからというもの、近江のこの周辺では、田植えの時期になると決まってすごい風が吹くそうです。

(紅子 2013-8-7 0:59)


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