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赤ん坊になった爺さま(あかんぼうになったじいさま)

放送回No.0954(0601-A)
放送日1987年05月30日(昭和62年05月30日)
出典青森県
クレジット演出:多賀深美 文芸:沖島勲 美術:門屋達郎 作画:多賀深美
ナレーション市原悦子

あらすじ

昔あるところに、二人の60歳のじいさんがいた。

一人の爺さんは独身で、体力が衰えていくわが身を悲観していて自殺したかった。もう一人のじいさんは、木綿問屋を成功させ結婚していていたが子供がいなかった。

このじいさんがそれぞれ、観音堂へ願掛けに行った。独り身の爺さんは、さくっと死ねるようにお願いした。木綿問屋のじいさんは、子供ができるようにお願いした。すると、独り身の爺さんの目の前に観音様が現れ、若返りのお札を5枚くれた。観音様は「お札を1枚飲むと20歳若返る、3枚飲むと生まれる前に戻れるので、つまり死ぬ」と言った。

死ねるとわかり、喜んでお札を2枚飲んだ爺さんは20歳になった。20歳になった爺さんは、木綿問屋の夫婦に不思議なお札の話をして聞かせた。しかし、お札の話を信じなかったため、木綿問屋の夫婦にもお札を1まいずつ飲ませてあげた。それぞれ20歳ずつ若返った様子を見ていた番頭さんも、若返りのお札が欲しくなり、最後の一枚を巡ってお札の取り合いが始まった。

その争いの中で、お札の端っこが少ーしだけ、ちぎれてしまった。それに気づかず、少しちぎれてたお札を急いで飲み込んだ20歳の爺さんは、生まれた直後の赤子になった。子供が欲しかった木綿問屋の夫婦の跡取りとして、赤子の爺さんは大切に育てられた。

(紅子 2011-2-11 22:30)


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