トップページ >  お話データベース >  近畿地方 >  京都府 >  あの鬼こわい
No.0928
あのおにこわい
あの鬼こわい
高ヒット
放送回:0584-A  放送日:1987年01月31日(昭和62年01月31日)
演出:小林治  文芸:沖島勲  美術:蒼竜窟  作画:須田裕美子
京都府 ) 21095hit
京都の街並みに見る、鬼瓦と鍾馗さんが向かい合っている理由

昔、京の三条にある薬屋が、家を建て直すにあたって随分大きい鬼瓦を据えました。この鬼瓦の顔は、大江山の鬼も顔負けする程の恐ろしさでした。

この薬屋の向かいには、美人で気の優しい嫁さんがいましたが、鬼瓦の悪夢を見るようになりました。毎晩続く悪夢が原因で、嫁さんはとうとう病気になってしまいました。そこで、旦那が鬼瓦を降ろしてもらうようにお願いしましたが、薬屋の主人は取り合いません。

この話を聞いたお医者さんが、鬼を退治してくれる鍾馗(しょうき)さんを大きな瓦で作らせて、鬼瓦の向かいに据えました。しかし、どうしたわけか嫁さんの悪夢は続き、一向に具合は良くなりませんでした。そこでお医者さんが嫁さんの悪夢の中に入ってみると、そこには酒盛りに夢中になって鬼退治をさぼっている鍾馗さんがいました。

お医者さんからせかされた鍾馗さんが睨みをきかせるようになると、鬼も暴れなくなって、ようやく嫁さんの具合は良くなりました。こんな事があってから、京都では鬼瓦のある向かいの家では鍾馗さんを置くようになったそうです。

(紅子 2011-12-21 21:23)


ナレーション常田富士男
出典京都のむかし話(日本標準刊)より
出典詳細京都のむかし話(各県のむかし話),京都のむかし話研究会,日本標準,1975年03月20日,原題「あの鬼こわい」,採録地「京・山城の話」
場所について京都の三条(地図は適当)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
地図:京都の三条(地図は適当)
追加情報
このお話の評価7.6667 7.67 (投票数 3) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/12/21 21:23 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 34  件):   <前  1 ..  21  22  23  24  25  26  27  .. 34  次>  
コメント一覧
5件表示 (全5件)
日清皿太夫  投稿日時 2021/10/29 19:40
 最近話題の“Dappi”のアイコンを思わせる眉毛が濃過ぎるおじさん…No.0339「この世で一番えらい者」に比べればまだまだですが。

 初放送は『ラピュタ』公開の翌年で、常田富士男さん50歳の誕生日翌日。40歳にも達していなかったの番組開始時から圧も熱も声色もフル回転だったとは、敬服するばかり。
頭方  投稿日時 2018/11/30 9:48
下唇おじさん、脇役の薬屋としての登場。声は市原悦子。
Mr・ヤム芋(元・虫)  投稿日時 2018/4/15 10:32
痩せ男主役回。またこの話で、市原悦子さんが初めて下唇叔父さんの声を担当した。
じゅりあちゃん  投稿日時 2014/11/2 21:24
 下唇おじさん(別名:アゴ吉さん)、薬屋(その名もかっこん堂)の主人で登場。
祐樹  投稿日時 2013/7/24 13:12
タイトルで怖い・・・。
投稿ツリー
5件表示 (全5件)
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

64 人のユーザが現在オンラインです。 (42 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)