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夢と財宝(ゆめとざいほう)

放送回No.0917(0578-A)
放送日1986年12月13日(昭和61年12月13日)
出典杉原文夫(越前の民話)より
クレジット演出:又野龍也 文芸:沖島勲 美術:安藤ひろみ 作画:又野龍也
ナレーション常田富士男

あらすじ

昔、越前のある村に源治(げんじ)という一人者の男が住んでいました。源治はろくに働きもしないで、何か楽に儲けられないかといつもいつも思っていました。

年の瀬を迎えた早朝、あたりには霜が降りてすっかり白くなっていました。そんな中、隣に住む働き者の爺さんが、霜の降りている庭に出て何かを探しているようでした。

隣の爺さんは「菅笠(すげがさ)程のサイズで丸く霜の降りてないところを掘ると、宝が出てくる」という夢のお告げを信じて、一生懸命探していたのです。

それを知った源治は、夜の間に爺さんの家の前に菅笠を置いて、丸く霜の降りていない場所を作りました。翌朝、そうとも知らない爺さんは、源治の作った丸い場所を見つけて、さっそく掘り始めました。

源治は「騙されているとも知らないで」と笑って見ていましたが、なんと驚いたことに本当に小判の詰まった壺がでてきました。これには源治も驚き、自分の家の庭でもやってみようと考えました。

その夜、源治は有り金全部をはたいて、沢山の菅笠を買って自分の庭に敷き詰めました。翌朝、霜の降りていない菅笠の下をあちこち掘ってみましたが、どこを掘っても宝など出てきませんでした。

(紅子 2013-10-14 15:05)


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