No.0901
うそふきうさぎ
嘘吹き兎

放送回:0567-B  放送日:1986年09月27日(昭和61年09月27日)
演出:前田康成  文芸:沖島勲  美術:門屋達郎  作画:前田康成
石川県 ) 11580hit
あらすじ

昔、ある所に、木村惣太夫(きむらそうだゆう)という男がいた。この男元は武士だったが、城勤めを辞めて、女房の両親の土地を切り開いて、家と畑を作って百姓仕事をすることにした。

ある夜の事、惣太夫が寝ようとしていると、誰かがが戸をたたいた。「この辺りで嘘を言いふらして回っている者がいるという噂があるが、あんた知っとるか?」惣太夫が、そんな話は聞いていないと答えて戸を開けると、そこには誰もいなかった。

その声の主は それから毎夜毎夜現れ、昼間の百姓仕事で疲れている惣太夫は、さすがに睡眠不足になってしまった。

ある夜、惣太夫は家の外の物陰で隠れて様子をうかがっていた。すると森の方から何やら妙な者がやって来た。惣太夫はすかさずそいつ着物を掴み、刀を抜いて切りかかると、化け物は悲鳴を上げて逃げていった。惣太夫の足元には兎のしっぽがあった。

次の日、惣太夫は村の年寄りを訪ね、これまでのことを話した。年寄りは「近頃、兎が住みそうな木を切ったりはしなかったか」と聞いた。惣太夫は家を建てるために何本か切ったと答えると年寄りは「それよ、兎とて生き物じゃ。恨み重なりゃそんな仕打ちをせんとも限らん。早く森へ行って新しい巣を作ってやりなさい」と言った。

きっと、あの兎には子供でもいたのかと考えた惣太夫は、森へ行くと兎が出てきそうな場所に巣を作ってやった。 そして大きな石で刀を折り「百姓には刀はいらん」と言って刀を捨てた。それから、夜な夜な惣太夫を起こしに来る者はなくなった。

(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)


ナレーション常田富士男
出典清酒時男(未来社刊)より
出典詳細加賀・能登の民話 第一集(日本の民話21),清酒時男,未来社,1959年08月31日,原題「嘘吹き兎」,三州奇談より
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
このお話の評価8.0000 8.00 (投票数 6) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/2/11 22:30 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 27  件):   <前  1 ..  12  13  14  15  16  17  18  .. 27  次>  
コメント一覧
3件表示 (全3件)
ゲスト  投稿日時 2017/9/30 23:54
これ、多分実話で、毎晩訪ねてきたのは兎なんかじゃなく狂人だったと思う
斬りかかるときも惣太夫ウサギ見てないしね
のめたん  投稿日時 2017/3/29 23:04
この話は何気に恐い。毎晩々起こされて話しかけられたら誰だってノイローゼになる。
惣太夫の精神力強すぎ。
編み笠から覗く兎の鋭い目が恐すぎる。
兎が仇をなす話は初めて知りました。
匿名希望  投稿日時 2014/7/18 11:36
夜中に、兎がそうだゆうの家をノックするシーンは。
子供ながらに、ちょっと怖かった・・・。
投稿ツリー
3件表示 (全3件)
新しくコメントをつける

題名:
ユーザ名:
投稿本文

投稿に関してのお知らせ

基本的に、誰でもご自由に投稿できます。お話の感想やコメントなどお気軽に投稿ください。
あらすじ投稿の場合は800文字前後を目安とした文章でお願いします。
投稿に対して一部IP規制を行っております。現在規制されているIPリストはこちらです。
※初めての方は「このサイトについて」もご一読下さい。(別ウインドウで開く)
※社会的倫理に反する書き込み、出会い系、営業的書き込みは、わりとすぐ消します。
※動画提供の呼びかけや要求はご遠慮ください、当サイトは動画データの有無とは関係ございません。

現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

33 人のユーザが現在オンラインです。 (24 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)