越前の味真野(あじまの)に、小山のように大きな体の牛がいた。大食らいで怠け者の牛は、長者の家で養ってもらう事になった。
その頃、都では三十三間堂というお堂を建てる事になったが、大きな棟木(むなぎ)を土手に引き上げるのに手を焼いていた。そこで、長者の家で飼われているこの怠け者の牛が借り出されることになった。
この牛は、無事に大きな棟木を引き上げることに成功し、立派に役目を果たした。その後、牛は長者の家に戻り、相変わらず食っては寝ての暮らしを続けた。
(紅子 2011-7-25 1:09)
ナレーション | 市原悦子 |
出典 | 福井県 |
備考 | 里のかたりべの「かわうそたちとねこと牛どん」でも放送。大牛がよだれで文字を書いた庭石は、『よだれ石』として、今でも文室(ふむろ)の正高寺(しょうこうじ)に残っているそうです。 |
現地・関連 | お話に関する現地関連情報はこちら |
場所について | 越前の味真野(地図は適当) |
本の情報 | 講談社テレビ名作えほん第100巻(発刊日:1988年4月) |
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