情報の掲載されているページはこちらです。(本文に戻る)byまんが日本昔ばなし〜データベース〜[印刷用画面]

衣文の里(そぶみのさと)

放送回No.0878(0552-B)
放送日1986年06月14日(昭和61年06月14日)
出典愛知県
クレジット演出:近藤英輔 文芸:沖島勲 美術:西村邦子 作画:小沼克介
ナレーション常田富士男

あらすじ

昔、あるところに年老いた母親と美しい娘が住んでいた。二人は毎日、仕事が終わると村の観音様へおまいりをしていた。

いつしか娘は年頃になり、婿をもらって結婚し、母親・婿・娘での3人の生活が始まった。そして、娘のおなかには赤ちゃんが宿ったが、出産間近になって娘は突然亡くなった。娘の葬式が住んだ後、婿を里に返して母親は一人になってしまった。

ある日の夕方、母親はいつものように観音様にお参りをすませた帰り道に、一人の旅の僧とすれ違った。その時、僧の袖から何かが落ちた。「もしもし、何か落としましたよ」と、母親は呼びかけたが旅の僧はそのまま行ってしまった。

旅の僧が落としたものは、手紙のようだった。母親が中身を開いてみると「あなたのむすめさんがりっぱな赤ちゃんを生みました」とあった。驚いた母親が急いで娘の墓に行ってみると、お坊さんの笠の中に入ったかわいい赤ちゃんが、元気な泣き声をあげていたいた。

母親は自分の娘が命と引き換えに生んだ赤ん坊を連れて帰って育てることにした。やがて婿も母親のもとへ戻り、子供を一緒に育てることになった。

愛知県岡崎市衣文という地名があるが、これは旅の僧の衣から文が出てきて赤ん坊が生まれたことを知った、この話に由来している。

(投稿者: カケス 投稿日時 2012-10-26 22:37 )


地図:衣文エリア(地図は適当)

※このページは印刷用の画面です。情報の掲載されているページは、こちらです。(本文に戻る)