No.0846
さくらだいみょうじん
桜大明神
高ヒット
放送回:0531-B  放送日:1986年01月18日(昭和61年01月18日)
演出:前田康成  文芸:沖島勲  美術:門屋達郎  作画:前田康成
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あらすじ

昔、兵庫の西宮はお酒作りの盛んなところだった。今津の浜には大きな酒蔵が並び、そこには、蔵元の旦那衆と囲碁の相手をする上品なおじいさんがいた。「名前は?」と、たずねると桜の翁。「好きなものは?」と、たずねると何よりもお酒が好きだという。

いつも村の寄り合いで、碁の相手をした帰りに下男にお酒をひょうたんに入れてもらって帰っていた。みんなに好かれているからどこに 帰るのかも気にされていなかった。

そんなある日、碁の相手をした帰りにお酒を汲んでもらっていると、「この匂いは」と翁が尋ねる。樽の後ろを見るとねずみ取りに油 揚げがついていた。桜の翁は、油揚げを見つけた瞬間目が開き、よだれをたらし油揚げに手を差し出した。

すると、ねずみ取りに手を挟まれ「ぎゃぁぁぁぁ」と 叫んで翁は酒蔵から出て逃げようとした。ところが、門の所に行ったら犬がいたので門を閉めてほかの酒蔵の方へ走って行く。それを見ていた下男達がそこへ行くと、桜の翁の姿 はそこにはなく、一つの酒樽からぶくぶくと泡の音がしていた。

次の日に、下男がその酒蔵を見回りをしていると、酒樽の中に大きな狐が浮かんでいた。蔵元の旦那衆は、近くの桜の木の下に祠を作り、この狐を手厚く葬ってやった。そして、この祠に酒をお供えするようになったと言うことだ。

(投稿者: KK  投稿日時 2012-8-23 14:34)


参考URL(1)
http://nishinomiya-style.com/blog/page.asp?idx=10000494&post_idx_sel=10009858
ナレーション市原悦子
出典宮崎修二朗(未来社刊)より
出典詳細兵庫の民話(日本の民話25),宮崎修二朗、徳山静子,未来社,1960年01月31日,原題「桜翁」,採録地「西宮市」,採集「浅田柳一」
場所について桜翁稲荷大明神(浄願寺の隣)
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地図:桜翁稲荷大明神(浄願寺の隣)
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このお話の評価8.8750 8.88 (投票数 16) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/8/23 19:08 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
9件表示 (全9件)
日清皿太夫  投稿日時 2021/10/19 19:44
 お陽様を射落とそうとした男が朝日を浴びて、吸血鬼でなければ波動砲でも受けたように溶けて消え去る『宇宙戦艦ヤマト』一歩手前のNo.0331「荒坂長者」から、キツネを美少年キャラさながらに映し出したNo.1474「ごんぎつね」まで、画調の幅広さも演出力も確かな前田康成さん(平成二年から“こうせい”名義)は現在、美術を手掛けた門屋達郎さんと桃太郎物語『約束』を製作中だそうです。パンデミックのせいで製作~公開は遅れているようですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6KvbHZXKG8c

 人に化けたキツネがこの世から居なくなったという話に途轍も無い寂しさを誘う。顔描かれてない女性が二人とも色香が凄かったNo.1263「おいてけ堀」(=リメイク版)、やはり非常にシンプルな線と絵で非常に色気のある狼娘を登場させたNo.1256「狼ばしご」。勿論語り口と間合いの突き詰め方も成功のカギですが、直接的でない描写で描き切れない感情や現象まで呼んで来る。凄い人が居るものです。
貧乏神  投稿日時 2021/6/7 5:08
下記のリンクはこの話の演出を担当された前田康成氏の公式サイトの中の1ページです。
桜大明神の絵コンテの一部を見ることができます。
http://maedaworld.com/html/gallery/g004_1.htm
猫  投稿日時 2021/5/5 17:27
何度見ても悲しいお話です。
酒が、美味い。人間もおおらかで…親切じゃ。
わしは、この土地が…好きじゃ。
この言葉や、その他にもこのお話に出てきた色んな言葉が印象に残りました。
お爺さんの上品さ、犬を怖がる描写…とても細かいところまでよく描かれていて、前田康成氏の演出の上手さを改めて感じさせられました。

このお話は、演出、美術・阿部幸次、文芸・沖島勲、作画・上口照人  などのスタッフさん方が担当されてもとてもよい作品になりそうですね。
こんはる  投稿日時 2020/10/20 17:38
なんで、「名前は」と尋ねて何をしたの?。
いろは  投稿日時 2018/2/18 8:40
当時、寝る布団の中で泣きました。
きれいな絵だったのと最後酒樽の中から発見される翁が可哀想で可哀想で。再度大人になって見ても悲しいお話です。
まゆぽん  投稿日時 2016/11/8 13:24
当時見た時に、ねずみ捕りに手を伸ばす翁の場面のあの静けさと、手を挟まれた時の叫び声のギャップが凄くて今でもトラウマです…。
みずち  投稿日時 2016/7/8 1:26
私の地元の話です。今でも稲荷明神の祠があります。
beniko  投稿日時 2011/7/26 2:21
書き込みをヒントに検索すると、浄願寺の隣とのことでしたので、ストリートビューで寺の周りをぐるぐる回ってたら見つかりました。情報ありがとうございました。
ゲスト  投稿日時 2011/7/25 19:44
桜大明神と言っていましたが正式名称は桜翁稲荷大明神ならしいです。
西宮市今津にあるらしいです。
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