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柳大明神(やなぎだいみょうじん)

放送回No.0840(正月特番)
放送日1986年01月02日(昭和61年01月02日)
クレジット演出:三輪孝輝 文芸:沖島勲 美術:三輪孝輝 作画:三輪孝輝
ナレーション市原悦子

あらすじ

昔、兵庫の丸山川沿いに、見事な柳の木があった。

村人は、畑仕事の行きと帰りにこの木にお参りをして休憩していた。村人は、この柳は村の誇りや自慢に思っていて「柳様」と呼んでいた。

ある年の夏の終わり頃。大きな台風で、丸山川が溢れて柳様や村の田畑が流されてしまった。村人たちは村長と相談し、川の向こう岸の高台に田畑を作る事にした。

村人は、丸山川を歩いて渡る事ができる浅瀬を探した。少し川下の方に、腰ぐらいの浅瀬があったので、村人たちは鎌や鍬を持って無事に向こう岸に渡る事ができた。

向こう岸の高台は、岩や草がかなりあったので、村人たちは暗くなるのも気付かない程に一生懸命開墾した。仕事を終えて家に帰ろうとした頃にはすっかり日も暮れてしまい、渡って来た浅瀬がどこにあるか分からなくなった。

困っていた村人たちが川の前に立ち尽くしていると、川の一部が黄緑に光りはじめた。村人が竹の棒で光っている川底をつついて調べてみると、そこは浅瀬だった。そんな事が、次の日もそれからも続いた。

しばらくすると、また春の嵐で丸山川が氾濫したが、浅瀬は無事だった。村人たちは手をたたき合って喜んでいると、川の浅瀬が黄緑に光り泡が出てきたかと思うと、川の底から白くきれいに磨かれた柳様が浮かんできた。

村人たちは、柳様を掘り起こし、川のそばに丁寧に植えて社を建てて祀った。その年は村も豊作で潤い、村人たちは力を合わせて立派な橋もかけた。今では、この柳様の事を「柳大明神」と呼んで、信仰をあつめているそうな。

(投稿者: KK 投稿日時 2012-10-15 20:43 )


参考URL(1):http://morinosita.sakura.ne.jp/jinnjya/odai.html
地図:兵庫県豊岡市小田井町15-6 小田井県神社(柳宮神社)

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