放送回 | No.0818(0515-A) |
放送日 | 1985年09月28日(昭和60年09月28日) |
出典 | 茨城県 |
クレジット | 演出:岩崎治彦 文芸:沖島勲 美術:安藤ひろみ 作画:岩崎治彦 |
ナレーション | 市原悦子 |
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昔ある所に、とっても仲の悪い嫁と姑(しゅうとめ)が住んでいました。
姑は、嫁のやることなすこと全てが気に入りませんでした。今日も、嫁の朝起きの事やお茶の事でイライラした姑は、長者さん相手に愚痴をこぼしていました。
長者さんは姑に対して「鬼のような顔をせず、にっこりした顔で嫁に接すれば良い」と言いました。姑は、逆に長者さんからたしなめられたので、プンプン怒って長者さんの家を出ました。
姑は家に帰る途中、村でも評判の仲の良い嫁と姑が、川で洗濯している所を見かけました。楽しそうな二人に「どうして仲が良いのか?」と訊ねると、「私たちはお互いを責め合わず、自分が悪いと言い合って喧嘩にならない」と答えました。
姑は家に帰ってから、長者さんに言われた通り、鏡を見ながらにっこり笑った良い顔を作ってみました。そして、この良い顔のままで嫁に接してみると、なんと嫁もにっこり笑顔を返してくれました。
それからの嫁と姑は、いつまでも仲良く暮らしたそうです。
(紅子 2013-10-27 9:38)