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霧茂谷の岩魚(きりもだにのいわな)

放送回No.0801(0503-B)
放送日1985年07月06日(昭和60年07月06日)
出典江馬三枝子(未来社刊)より
クレジット演出:大竹伸一 文芸:沖島勲 美術:門屋達郎 作画:関本典孝
ナレーション市原悦子

あらすじ

あるところにイワナ釣りの好きな男がいました。

ある日その男の妻が出産の為に里帰りすることになりました。里帰りする前に妻が男に「私が無事に出産して帰ってくるまで、決して殺生はしないで下さい。」と言う。男は「わかった。大好きなイワナ釣りもしねえ」と約束する。

しかし、妻が出ていって何日かすると、好きなイワナ釣りをどうしてもしたくなり、妻との約束を破って、イワナ釣りにでてイワナを食べしまう。すると岩場に妻が現れ「どうして約束を破ってしまったのですか?」と悲しむ。そこで男は急に冷静になり「しまった!おれはなんて言うことをしてしまったんだ」と不安をかきたてられ、慌てて家に帰る。

はたして家には、無事に出産をすませた妻が子供に乳をやっていた。「あんた、どうしたん?」 その後妻がもうイワナ釣りをしても良いと言っても、男は二度とすることはなかった。

(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)


地図:高原川へそそぐ小さな支流の谷間(地図は適当)

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