放送回 | No.0080(0048-B) |
放送日 | 1976年09月04日(昭和51年09月04日) |
出典 | (表記なし) |
クレジット | 演出:小林三男 文芸:境のぶひろ 美術:青木稔 作画:高橋信也 |
ナレーション | 市原悦子 |
昔ある所に、たいそう年を取ったじい様とばあ様が住んでいました。
ある日、山へ薪(たきぎ)を取りに行ったじい様は、キノコの好きなばあ様のために、山のキノコを取って来ようと思いつきます。ところがじい様は、キノコを探している内に山の中で道に迷ってしまいました。
山の中をさまよう内に、じい様は小さな泉を見つけました。喉が渇いていたじい様がさっそく一口飲んでみると、じい様はどんどん若返っていきました。なんとそれは「若返りの泉」だったのです。
若者になって帰ってきたじい様を見て、ばあ様はびっくり仰天。ばあ様は、明日には自分も泉の水を飲んで若返る事を楽しみにして、その晩は眠りました。そして翌朝一番に起き出して、一人で若返りの泉に向けて出発しました。
じい様は、若返ったばあ様が帰るのを楽しみに待っていましたが、夕方になってもなかなか帰ってきません。心配したじい様が泉まで迎えに行くと、裸の赤ん坊がオギャーオギャーと泣いていました。ばあ様は、たらふく水を飲みすぎたため若返りすぎてしまったのです。
赤ん坊になったばあ様を抱いたじい様は、へなへなとその場に座り込んでしまいました。
(紅子 2011-10-30 0:05)