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もぐさのききめ(もぐさのききめ)

放送回No.0772(0485-A)
放送日1985年03月02日(昭和60年03月02日)
出典川崎大治(童心社刊)より
クレジット演出:古辺光治 文芸:沖島勲 美術:阿部幸次 作画:上口照人
ナレーション常田富士男

あらすじ

昔、あるところにお寺があり、和尚さんと珍念(ちんねん)という小僧さんがいました。この珍念はとてもいたずら好きで、いつも和尚さんからお灸を据えられていました。

ある日の事、とうとう和尚さんも怒って、特別大きなお灸を据えることにしました。珍念をお堂の柱に縛りつけ、頭にお灸を乗せたまま、その晩はお堂の番をさせました。

夜も更けた頃、本堂の金の仏像を盗みに泥棒が入ってきました。珍念は縄を振りほどき、急いで泥棒を追いかけましたが、お堂の外へ出た時にはその姿はありませんでした。

珍念さんは、自分が番をしていながらご本尊さまを盗まれてしまったので、とても困ってしまいました。ふと地面をみると、泥棒の足跡がくっきり残っている事に気が付きました。

そこで珍念は、泥棒の足跡に特大のお灸を据えました。お灸が燃え始めると、不思議なことに泥棒の足の裏がアツアツに燃え始めました。泥棒はなんとか我慢しながら走っていましたが、どうにもこうにも我慢が出来なくなり、とうとうお寺に仏像を返しに戻ってきました。

お灸の効き目なのか、ご本尊様のパワーなのか、それはわかりませんが、泥棒の足に火が付いたことは確かなようです。その後も、珍念はいたずらをしては、和尚さんからお灸を据えられたそうです。

(紅子 2013-9-23 1:26)


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