情報の掲載されているページはこちらです。(本文に戻る)byまんが日本昔ばなし〜データベース〜[印刷用画面]

七日七夜飛びつづけたタマ(なのかななやとびつづけたたま)

放送回No.0763(0479-A)
放送日1985年01月19日(昭和60年01月19日)
出典宮城県
クレジット演出:河内日出夫 文芸:沖島勲 美術:吉田陽子 作画:加藤鏡子
ナレーション市原悦子

鉄砲の弾があちこちに跳ね返って飛び続ける話

昔、宮城県丸森という所に、正吉という猟師がいた。腕が悪い庄吉は、これまで獲物らしいものは一匹も仕留めた事がなかった。

ある日、大きな鹿を崖の上に追い詰め、正吉は鉄砲を撃った。しかし撃った弾は鹿にはあたらず、そのまま森の木々に当たって跳ねかえってきた。森の中を縦横無尽に飛び回る弾は、七日間たっても落ちることなく飛び続けた。

村の中でも弾が飛び回り、仕方なく正吉は再び山に入った。弾に向かって大声で文句を言ったはずみで、うっかり発砲してしまった。すると弾同士が偶然にもぶつかって、飛び続けた弾はやっと地面に落ちてきた。庄吉が辺りを見回せば、飛び回った弾に当たったのだろう沢山の鳥が落ちていた。

正吉はお詫びとして村人たちに鳥を分け、あの弾をお守りとしていつも大切に持ち歩いた。

(紅子 2011-12-7 0:50)


地図:宮城県丸森町(地図は適当)

※このページは印刷用の画面です。情報の掲載されているページは、こちらです。(本文に戻る)