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貧乏神(びんぼうがみ)

放送回No.0706(0443-A)
放送日1984年05月12日(昭和59年05月12日)
出典福井県
クレジット演出:山内昇寿郎 文芸:沖島勲 美術:青木稔 作画:山内昇寿郎
ナレーション市原悦子

あらすじ

昔、福井の三方(みかた)に藤兵衛という貧乏な百姓一家が住んでいた。

子宝だけには恵まれ、働いても働いても暮らしは一向に楽にならず、とうとう夜逃げすることになった。明日は夜逃げという前の晩、藤兵衛は、納屋でせっせと草鞋(わらじ)を編んでいる貧乏神を見つけた。夜逃げする藤兵衛一家について行くという貧乏神の存在を知り、「貧乏神がついて来るなら逃げても無駄だ」と落胆し、家の中に引きこもってしまった。

藤兵衛一家がいつ出発するかわからない貧乏神は、とりあえず毎日草鞋を編み続け、いつのまにやら大量の草鞋が出来上がってしまった。それを見た藤兵衛は、草鞋を持って町へ売りに行ってみると飛ぶように売れた。

どうしても貧乏神を追い出したい藤兵衛は、草鞋の売り上げで買った酒やごちそうでおもてなしするが、貧乏神はなかなか出ていかない。仕方なく藤兵衛は、草鞋づくりにに必要な藁(わら)の確保のため、前よりももっと働かなくてはいけなくなった。貧乏神はいる限り暮らしは楽にならなかったが、気が付くと夜逃げするほどの貧乏ではなくなっていた。

(紅子 2011-10-25 18:10)


地図:福井県三方(地図は適当)

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