No.0068
いわなのかい
イワナの怪
高ヒット
放送回:0041-A  放送日:1976年07月17日(昭和51年07月17日)
演出:小林三男  文芸:沖島勲  美術:末永光代  作画:福田皖
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あらすじ

昔、南会津の山奥を流れる水無川の上流で、四人の木こり達が木を伐っていました。暑さが続き仕事に疲れた木こり達は、明日は仕事を休んで「根流し」で楽して魚を捕ろう、という計画を立てました。

その晩、木の根や葉っぱを鍋で煮て、根(魚を殺す毒)を作っている時の事、一人の坊さんがやってきて「小魚まで死んでしまう、むごい事はやめなされ」と諭しました。木こり達はこの坊さんを気味悪く思い、とりあえず持っていた団子をご馳走しつつ「明日の根流しはやめる」と、坊さんに約束しました。

さて次の日、もともと根流しを止める気などなかった木こり達は、沢山の根を川に流し始めました。もっと大きな魚を捕ろうと上流の「底無しの淵」へ行き、残った根を桶ごと淵へ投げ込むと、見た事もない巨大な岩魚が白い腹を見せて浮かび上がってきました。

その夜、木こり達が巨大岩魚の腹を割いてみると、ポロポロと団子が出てきました。この岩魚が昨日の坊さんだったのだ、と木こり達が知ったとたん、一人がバッタリと倒れて動かなくなりました。やがて谷川の水はきれいになり、魚も住めるようになりましたが、この不思議な話はいまも人々に語り継がれています。

(紅子 2012-2-9 0:57)


ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
DVD情報DVD-BOX第1集(DVD第5巻)
VHS情報VHS-BOX第2集(VHS第16巻)
場所について南会津、水無川の上流(地図は適当)
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地図:南会津、水無川の上流(地図は適当)
追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第12巻-第057話(発刊日:1977年2月15日)/童音社BOX絵本_第57巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/講談社テレビ名作えほん第030巻(発刊日:1978年6月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説によると「福島県の昔ばなし」
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「福島県の昔ばなし」
講談社の300より書籍によると「福島県のお話」
このお話の評価9.1064 9.11 (投票数 47) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/2/9 0:57 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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根流しすっぺ  投稿日時 2014/11/28 16:55
水無川(水が無いとは言っていない)
げんきーぃ!  投稿日時 2014/10/26 19:12
普通は血が出てくるだろwwwwwww
それにしてもこの回はまんが日本昔ばなしランキング堂々の第1位だな、怖すぎるもん。
しかも腹から団子はヤバいでしょ。本当観覧注意。
絶対に絶対この回は幻の幻だな。
まりな  投稿日時 2014/2/4 19:41
ジャガーノート・・・
熊猫堂  投稿日時 2014/1/27 8:34
北は東北から南は九州まで、広範囲で同様のお話が伝承されてますね。
魚の種類もイワナやナマズの他に、ウナギ(岩手県、山梨県など)、シャケ(福島県)、ヤマメ(富山県)など結構多岐に渡ります。結末も様々で、死んだ魚を哀れに思って供養してやる結びのものから、激しい祟りで根流しに関わった者全てが死んでしまう結びまで存在します。

そう言えば山梨県の類話は「鰻沢」と言うタイトルでまんが日本昔ばなしでも放映されてますね。
アダム  投稿日時 2014/1/22 22:38
大イワナの腹を裂いて団子が出てきた後、赤い雨が降って木こりがしびれるパターンもあるんですか?
ひな  投稿日時 2013/4/29 13:36
これとよく似た話が山口県防府市の桑の山(防府駅から水道局方面途中)にもありますよ。
もしかして日本中に似たような話があるのでしょうか?

ちなみに、こちらは木こりではなく藩士井上氏。
毒ではなく沼の水をせき止めて魚を捕る方法。
振舞われたのが「お赤飯」。
魚は「大ナマズ」。
などなど細かいところは違います。
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