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兎と太郎(うさぎとたろう)

放送回No.0654(0411-A)
放送日1983年09月24日(昭和58年09月24日)
出典岩手県
クレジット演出:細谷秋夫 文芸:沖島勲 美術:渡辺由美 作画:細谷秋夫
ナレーション市原悦子

あらすじ

まだうさぎの目が赤くなく、尻尾も長かった頃の話。

ある山奥に、爺さまと孫の太郎が住んでいた。そして二人の家からほど近い笹山には、ずる賢いうさぎが住んでいた。ある日、爺さまは山に仕事に出かけ、太郎に夕飯を作っておくようにといいつけた。

夕飯が出来上がるころ、鍋の晩をする太郎のもとへやってきたうさぎ。「ちょっと味見させて」といいつつ、鍋の中身を全部平らげてしまった。その夜は仕方なく水だけで過ごす爺さまと太郎。

次の日。同じように言いつけられた太郎が鍋の晩をしていると、またうさぎがやってきた。「お前の爺さまが山で倒れている」と教えられ、あわてて山に行く太郎。それはもちろんうそで、鍋はまたしても空になっていた。

次の日。またしても夕飯時にやってくるうさぎ。だまされまいとする太郎に「不老不死の妙薬」をあげるから、これを爺さまに飲ませろという。そのために鍋はカラにしないとな、というが早いか、うさぎはまたごはんを食べてしまった。

山から戻った爺さまに、太郎はうさぎからもらった「不老不死の妙薬」を椀についで渡す。それはなんと、うさぎの小便だった。顔を真っ赤にしておこる爺さま。「ぶっきり鉈持って来い!」と太郎にいい、うさぎの住む林へ向かう。ただならぬ気配を感じたうさぎは逃走。追いかける爺さま。スタミナがきれたのは爺さまのほうだった。

それに気づいたうさぎは、背後を振り返り爺さまをおちょくった。ブチギレた爺さまは鉈を投げた。しかしうさぎには当たらす、近くの木に当たる。「ヘタクソ~」とさらにおちょくるうさぎだったが木にあたった鉈が跳ね返り、うさぎの尻尾をズバッと切断。

「いってえ~~~!」とあまりの痛さに悶絶するうさぎ。泣きながら野を駆けずり回る。このことから、うさぎの尻尾は短くなり泣きすぎて目は赤くなり、四足歩行しかできなくなったそうな。

(投稿者: にん 投稿日時 2012-7-22 20:19 )


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