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No.0638
ねこのぼんおどり
ねこの盆踊り
高ヒット
放送回:0400-A  放送日:1983年07月09日(昭和58年07月09日)
演出:芝山努  文芸:平見修二  美術:門野真理子  作画:芝山努
神奈川県 ) 35655hit
あらすじ

小田原の海辺に文助(ぶんすけ)というじいさんが住んでいた。じいさんの家では、猫が1匹飼われていて、大変かわいがられていた。

さて、お盆近くになると、夜中に干してあった手拭いが無くなる事に気が付いた。不思議に思い、翌日に手拭いを見張っていると、手拭いがふわりと松林の中を飛んで行った。文助じいさんが手拭いを追いかけけて松林の中を行くと、そこには猫達が頭に手拭いをかぶり盆踊りをしているところだった。文助じいさんの猫は、粋な唄を歌い上手に音頭をとっていた。

それを見ていた文助じいさんは楽しくなってきて、うっかり笑い声を立ててしまった。猫達は人の気配に気が付いて一斉に逃げ出し、文助じいさんもあわてて家へ走り帰った。家に帰ると、すでに飼い猫は戻っていて、囲炉裏(いろり)の前で横になって寝ていた。だが、よく見ると息を荒げた状態で必死に寝たふりをしていた。

文助じいさんはこれからも毎年、手拭いをきれいに洗って、猫のために準備してあげた。

(紅子 2011-7-26 22:13)


ナレーション市原悦子
出典神奈川県
備考里のかたりべの「かわうそたちとねこと牛どん」でも放送
DVD情報DVD-BOX第3集(DVD第14巻)
場所について小田原の酒匂(地図は適当)?
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地図:小田原の酒匂(地図は適当)?
追加情報
本の情報講談社テレビ名作えほん第082巻(発刊日:1987年8月)
講談社の300より書籍によると「神奈川県のお話」
このお話の評価9.0000 9.00 (投票数 29) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/7/26 22:13 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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Perenna  投稿日時 2021/10/13 23:24
「ネコのおどり場」の昔話については、「ふるさとの民話8・神奈川県の民話」にも集録されていますね。
「むかし、戸塚(いまの横浜市戸塚区)に水本屋という、しょうゆ屋があった。
大ぜいの男たちがまい日、しょうゆをしこんだり、たるにつめたりして、いそがしくはたらいていた。そして夜になると、その日よごした手ぬぐいを、きれいにあらってのきにほす。それでその日のしごとは、おしまいになったと。
ところが、いつのころからか、その手ぬぐいが、朝ごとに一本ずつたらんようになった。はじめは(風にとばされたのだろう。)とおもってたが、あまりつづけてなくなるので、おかみさんが気にした。」という書き出しで始まっています。
最後のオチでは、「この話がひろまって、だれいうとなくそこを〈おどり場〉とよぶようになった。ネコの供養のために碑も立ててある。戸塚から長後(ちょうご)へいくバスにのると、おどり場っていうバス停があるのがそれだよ。」と書かれています。
小田原の話とは、どのような関係があるのでしょうかね?
日清皿太夫  投稿日時 2021/10/11 13:14
 “ネコの狸寝入り”ってそれだけで昔ばなしっぽい(爆)
 思いやりを忘れず言葉にならない気持ちや思いまで察しながら、仲良く一緒に生きて行こうよ、という暖かく麗しい生活じゃないですか。飼い猫と主人なんて主従関係は無く、ネコは手ぬぐいが用意出来ない事をじいさんのせいにせず仲間に「集まりをじいさんに知られた」とも言わない。じいさんもネコが手ぬぐいを置いて帰っても咎めない。賢い者同士が共生するコツですね。全部お見通しで何も言わないクールでストイックでハードボイルドなじいさん。恥ずかしそうに顔を隠すところも愛らしいネコが命尽きるまでじいさんに添い遂げようと覚悟するのも当然と思いました。
 薄目を開けてじいさんをチラ見するところも良いなあ。デタラメソング続出な市原悦子さんも、この場面の語りでは笑っているのです。
匿名希望。  投稿日時 2021/5/25 10:30
まるで、ホワッツマイケルの元ネタみたい。(笑)
ゲスト  投稿日時 2016/8/31 21:29
最終的に踊っていた猫たちは爺さんに見られたが故に逃げ、飼い猫は帰ってくることはなかった・・・
みたいな話は読んだことあるけど、猫好きとしてはこっちのほうが好き。
可愛い。
トモメル  投稿日時 2014/7/24 12:57
猫の唄、いいですね~。名作傑作です。

鎌倉藤沢周辺は踊り念仏の盛んな地域ですので、関係があるのでしょうか?

↓こちらも、わかりやすかったです。
http://www.odoriba.info/densetsu.html
ゲスト  投稿日時 2014/4/15 16:49
神奈川県民です。
マルコさんのおっしゃる通り踊場は猫が踊ったから猫の踊場と呼ばれてるのを地元民は知っています。
私が聞いた話では戸塚の踊場に醤油屋がありそこの猫を含め近隣の猫が集まりてぬぐいを羽織り踊ってたんだそうです。
小田原のお話は初めて聞きました。
マルコ  投稿日時 2013/7/6 18:04
ねこの盆踊りにちなんで・・・神奈川には「ねこの盆踊り」のお話によく似たお話の舞台があるそうです。
横話市営地下鉄には踊場駅というのがあります。駅の壁を見ると、大きな猫の目をデザインした模様になっていたり、駅の入り口には踊っているような猫がデザインされていたりと・・・猫好きには嬉しい駅ですね!!
地元に古くから伝わる「猫の踊り場伝説」に由来して、猫のデザインなんだそうです。
この駅の近くには「猫の供養塔」というのがあって、場所は踊場駅の二番出口のすぐそば。駅を出て右のところあります。
こっちのお話でも、猫の飼い主たちは自分ちの猫が手ぬぐいかぶって踊っているのをとっちめたりしないで、猫に新しい手ぬぐいを用意してあげたりしていたそうです。

踊場駅の近くは元々小高い丘、今は切り遠しみたいになってますが、そこで猫たちが盆踊りをしていたようです。

猫たちにに優しい、神奈川県民ということかいのぅ・・・?

ゲスト  投稿日時 2012/11/17 19:16
いい話だ。感動した!
猫好きは必見ですね。
ゲスト  投稿日時 2011/9/2 19:27
よくある感じとも言えますが、とてもロマンチックな話です。
絵や爺様の表情や猫の表情にがとても味があって、素敵でした。
描写が意外に細かで、何度見ても、癒されます。
マルコビッチ  投稿日時 2011/8/29 17:45
この前、テレビでやってましたね・・・。
猫ちゃんたちがかわいい・・・。
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