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真珠の夜光(しんじゅのやこう)

放送回No.0633(0397-A)
放送日1983年06月18日(昭和58年06月18日)
出典長崎県
クレジット演出:小林治 文芸:沖島勲 美術:大野広司 作画:加藤鏡子・辻久子
ナレーション市原悦子

あらすじ

長崎の大村の浜の沖、久原(くばら)の大流れは、急で危険な海域として漁師たちから恐れられていました。

ある夏の夜、災いを呼ぶといわれる「真珠の夜光」という不思議な光が海底から現れました。十年前にこの光が現れた時、漁村は大津波に飲み込まれたので、人々たちは大津波が再びやってくるのかと驚き慌てました。

漁師の親方は、海底の真珠をえぐり取ろうと考えましたが、誰も危険な大流れに潜ろうとはしませんでした。そこへ、親方の娘トセと密かに恋仲だった里に住む若者のヒコが、名乗りをあげました。里人との付き合いを禁じていた親方は、若者と娘の結婚を許せませんでしたが、ヒコとトセは沖へ向かって漕ぎ出しました。

大流れの近くまでくると、ヒコは躊躇せず海の中へ飛び込みました。が、華奢な体のヒコはなかなか潜る事ができず、それどころか波にさらわれてしまいました。この様子を見ていた親方は、すばやく腰の刀をヒコに向かって投げました。以前に殿様からもらったという大切な刀はずっしりと重く、ヒコは刀の重みでぐいぐい海中へ潜っていきました。

海底の大きなあこや貝を刀でこじ開けたヒコは、まばゆい光を放つ大真珠を抱えて海面に顔を出しました。こうして、ヒコは大きな真珠とトセを同時に手に入れることができました。その後、この大真珠は、久原を照らす灯台として長く人々の役に立ったということです。

(紅子 2012-1-11 2:41)


地図:久原(地図は適当)

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