放送回 | No.0621(0389-A) |
放送日 | 1983年04月23日(昭和58年04月23日) |
クレジット | 演出:森川信英 文芸:沖島勲 美術:門屋達郎 作画:森川信英 |
記憶のかぎりお届けしますが、こんな感じの話だったと思います。間違っていたら、ごめんなさい。ご指摘お願いします。
あるところに、貧しい男が住んでいた。
男の畑は山の上の荒地にあって、そこを馬と鋤を使って耕している。ところが、あまりに貧乏なため、鋤を付ける鞍を買う金がない。そこで荒縄を編んで鞍の代わりにしていたが、縄の鞍はすぐに切れてしまうので、そのたびに結びなおさなければならず、仕事は捗らない。
男の畑と家の間には、温泉が湧いている所があって、男と馬は仕事が終わった後、毎日その温泉で汗を流してから家路に着く。
ある日、いつものように男と馬が温泉につかっていると、「助けてぇ~」という声がする。見ると、狐の親子が崖から落ちそうになって助けを呼んでいる。男と馬は急いで縄の鞍を解いて、それを使って狐の親子を助けてやった。
その夜遅く、男が眠っていると家の前で「どんがらやっしゃ!」と大きな音がする。男が外に出てみると、立派な鞍がおいてあって、狐の親子が去っていくところだった。
それ以降、狐のくれた鞍のおかげで、男と馬の畑仕事は随分捗るようになったということだ。
(投稿者: ニャコディ 投稿日時 2012-2-17 12:57 )