No.0059
きんたろう
金太郎
高ヒット
放送回:0035-A  放送日:1976年06月05日(昭和51年06月05日)
演出:彦根のりお  文芸:鈴木良武  美術:まるふしろう  作画:座間喜代美
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あらすじ

昔、足柄山の山奥の家に金太郎と母親が暮らしていました。金太郎は産まれた時からの力持ちで石臼をハイハイしながら引きずってしまうほどでした。

金太郎が歩き始めると、母親は金太郎に腹掛けを作りましたが、腹掛けはブカブカでした。でもそれは、金太郎が早く大きくなるようにという願いが込められていたのです。山奥で暮らす金太郎の遊び仲間は動物たちでした。元気に動物たちと遊ぶうちに金太郎はどんどん大きくなり、腹掛けもピッタリになっていました。

金太郎が身体が大きくなり力がついたことを知った母親は、金太郎に鉞を与えました。金太郎はその鉞で薪割りの手伝いをするようになりました。

その年の秋。動物たちが金太郎のところに来て栗拾いに行かないかと誘いました。金太郎は喜んで動物たちと栗拾いに出かけましたが、崖にかかっていた橋がなくなっていました。動物たちが困っていると、金太郎は近くにあった大きな木を力一杯押し倒し橋をかけてあげました。

金太郎たちが橋を渡った向こう側には栗の木があり、栗の実が沢山落ちていました。皆が夢中で栗拾いをしていましたが突然、茂みの方から大きな熊が現れました。動物たちは震え上がりましたが、金太郎は怖がることなく熊とがっぷり組み合いました。

山で一番強い熊が相手では流石の金太郎もなかなか勝負がつけられません。動物たちの応援に励まされ金太郎はついに熊を持ち上げ勝ちました。熊は降参して、金太郎と他の動物たちと仲良くなりました。

この金太郎はのちに坂田金時と名を改め、源頼光四天王のひとりに数えられる立派な武士になるのです。これは坂田金時の子供時代の物語です。

(投稿者: Kotono Rena 投稿日時 2013-7-26 20:13) 


ナレーション常田富士男
出典(表記なし)
DVD情報DVD-BOX第1集(DVD第2巻)
場所について金時山
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地図:金時山
追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第5巻-第021話(発刊日:1976年8月10日)/童音社BOX絵本_第29巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/国際情報社BOX絵本パート1-第059巻(発刊日:1980年かも)/二見書房まんが日本昔ばなし第7巻-第25話(発刊日:2006年2月21日)/講談社デラックス版まんが日本昔ばなし第29巻(絵本発刊日:1985年05月15日)/講談社テレビ名作えほん第001巻(発刊日:1977年5月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説によると「神奈川県の昔ばなし」
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「神奈川県の昔ばなし」
講談社のデラックス版絵本より気は優しくて、力持ち。自然の中でのびのび育った金太郎は、すこやかでたくましい男の子の象徴として、五月人形にもとりいれられています。ところで金太郎は、坂田金時(さかたのきんとき)という実在の人物で、平安時代、源頼光(よりみつ)の四天王のひとりといわれた武士です。その強さ、勇敢さは広く知られ、後の世にも語り継がれていきました。そんななかでこの話が生まれたのです。金太郎は足柄山のやまんばと赤竜との間に生まれたといわれ、金時山には、金太郎が母と住んでいたという「宿り石」、猪の鼻を折って埋めたという「猪鼻神社」があります。(神奈川地方の昔ばなし)
講談社の300より書籍によると「神奈川県のお話」
レコードの解説よりLPレコードの解説によると「神奈川地方の昔ばなし」
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※掲載情報は 2013/7/27 6:53 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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ゲスト  投稿日時 2015/12/28 17:21
下毛野 公時(しもつけの の きんとき、1000年(長保2年) - 1017年(寛仁元年))は、平安時代の官人。童話「金太郎」のモデルとなったとされる。
下毛野氏は、10世紀以降、代々下級武官を務めた氏族であった[2]。公時は近衛府の下級官人であった下毛野公友を父、尾張兼時の娘を母として1000年(長保2年)に出生した。
1009年(寛弘6年)には、近衛舎人となっており、18歳で死去するまでには番長となり、その間三条天皇の行幸に際しての歌舞(東遊)や、騎射(真手結)、相撲使を務め、併行して藤原道長の随身ともなっていた。
1017年(寛仁元年)8月24日以前に相撲使としてスカウトに赴いた筑紫にて死去。享年18。
伝説化
存命中、近衛府官人「第一の者」と言われ、死後もその評判は衰えなかった。『今昔物語集』では既に源頼光の郎党としての「公時」が見られており、伝説化の始まりと言える。その後鎌倉時代から中世末期にかけ、「頼光四天王」伝説の定着により、次第に「金太郎」伝説となっていったと考えられている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E6%AF%9B%E9%87%8E%E5%85%AC%E6%99%82
まるたけ  投稿日時 2015/12/28 10:01
なるほど~。
Kotono Rena  投稿日時 2014/11/26 19:53
前回の続きです。
金太郎の父親が酒田義家の場合について
書きたいと思います。

『南足柄市のむかしばなし』より一部抜粋

むかし、地蔵堂に四万長者といわれたお金持ちの家があった。
その家の一人娘が大変な美人で、そのうえ男にも負けないしっかり者だった。
そのころ、現在の開成町に酒田氏という大変勢力の強い武士が住んでいて
この酒田氏にみこまれた娘はそこへ嫁ぐことになった。
だがその後、訳あって娘は実家に帰ることになってしまった。
娘のお腹には酒田氏との子供を妊娠しており
のちに実家で男の子を出産。
その男の子こそ金太郎であり、
のちに源頼光の家来として召し抱えられることになる。

金太郎の母親が長者の娘なら
なぜ実家で金太郎と共に暮らそうとしなかったのでしょう。
考えられることは彼女には男兄弟がいて
男兄弟も結婚し子供がいたこと。
母親の離婚の原因が嫁ぎ先で起きた内紛であり
酒田氏は母親とお腹の中の金太郎を
守るべく実家に帰したが
母親の複雑な事情による離婚を色眼鏡で見たり、
陰口を叩く住民がいたこと。

家族に対する遠慮、世間の目を感じた母親は
金太郎を出産したあと
人がほとんど住んでいない山奥へ逃げるように行き
そこで生活することを決めたのでしょう。
アニメに出てくる家は彼女の両親が建てたものであり
家が建っている土地は彼女の家の領地の一部なのでしょうし、
家族と別居しても実家から何らかの支援を受けていたと思います。
金太郎を出産するまでの間、母親は屋敷で働く使用人たちから
家事全般を教わっていたことでしょう。

母親は乳飲み子の金太郎を家に置き去りにしてます。
彼女が実家に暮らしていたころ乳母に育てられたこと
妊娠初期段階での離婚ということもあり
妊娠を知るのは両親だけということもあり
命を狙われる心配もないし、母乳さえ与えれば
子供は大きくなるという感覚で金太郎を育てていたのでしょう。
金太郎が源頼光の家来になってからの
母親のその後はわかりませんが
金太郎が家来として大活躍すれば母親の暮らし向きも
大きく変わっただろうし
金太郎は母親を京に呼び寄せて幸せに暮らしたと思います。

Kotono Rena  投稿日時 2014/11/16 19:21
90年版の金太郎が酒田義家の嫡男説をもとにした物語と
書きましたが、
76年版の金太郎は酒田義家の嫡男説か
それとも坂田蔵人の嫡男説のどちらでしょうか?

ここでは坂田蔵人の嫡男説について書きたいと思います。
彫物師の娘八重桐は京に上った時、
宮中に仕える坂田蔵人と結ばれたのち
彼の子供を妊娠します。
身籠った子供こそ金太郎でした。
八重桐は故郷に帰り、金太郎を出産しますが
蔵人は他界してしまい、京へは戻らず
故郷で金太郎を育てることにしました。
金太郎は力持ちで心根の優しい男に成長したのち
足柄峠にさしかかった源頼光と出会い、
その力量を認められて正式な家来になり
坂田金時と改名し
頼光四天王のひとりとして活躍することになります。
アニメに出てくる家は持ち家だと思うし
アニメの中では一度も出てこない
彼女の両親(金太郎にとっては母方の祖父母)は
死別または遠方で別居しているのかもしれません。
また坂田蔵人が身分の低い八重桐を
正室にしたとは考えられず
側室の扱いだったと思うし、
京で金太郎を出産しなかったのは
蔵人の身内が八重桐の存在を快く思わず
京から追いだしたのかもしれません。
浜かもめ  投稿日時 2014/6/12 11:36
昔話には全てがある。それに気づいて日本の昔話の総覧を探していたところ、なんとこんな素晴らしいサイトを開設されている方がおられたとは。そうでしたね。その名も日本昔ばなしというテレビ番組、ありました。あの長大な番組をアーカイブされておられるとは。ありがとうございます。最早文化遺産ですね。

この、金太郎という物語は結局熊と相撲を取る赤ん坊以上の話題は無いんでしょうかねえ。坂田金時の武勇伝って、全く知らないですし。頼光四天王って事ですがそれを知ってる人も凄く少ないと思う。わたしも最近知りましたし。この、幼少期のエピソードはいわばエピソード1と言っている方がいましたが、出来れば金時英雄伝説が見たいものです。
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