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善兵衛ばなし(ぜんべえばなし)

放送回No.0579(0363-A)
放送日1982年10月16日(昭和57年10月16日)
出典愛媛県
クレジット演出:森川信英 文芸:沖島勲 美術:青木稔 作画:森川信英
ナレーション市原悦子

あらすじ

昔、愛媛の宇和島に、善兵衛という山菜売りの男がいました。善兵衛は、朝から晩まで走りっぱなしで働き、雨の日も風の日も走って走って働きました。

そんなある日、走りっぱなしの善兵衛の目玉がゆらゆらブカブカゆるんできて、とうとう目玉が落ちてしまいました。善兵衛は、目玉を拾って元の所にはめ込み、何事もなかったようにまた一日よく働きました。

その日は、早々に山菜が全部売れたので、村の鎮守さまに立ち寄る事にしました。たまたまその日は闘牛が行われていて、大勢の人だかりができていました。善兵衛は牛を良く見ようと、目玉を外して長い棒の上に取りつけた傘の上に目玉を乗せました。

棒を高く掲げて闘牛観戦をしていると、空からカラスが降りてきて、善兵衛の目玉をくわえて飛び去っていきました。善兵衛は目玉を無くしてしょんぼりと家路につきましたが、ラッキーな事に家の庭先に目玉が落ちていました。

善兵衛は喜んで目玉をはめ込みました。しかし、向きを反対に入れてしまったので、腹の中の臓器がよく見えていました。腹の中がよく見える目玉のおかげで、どんな病でもたちどころに治す名医になり、おかげで大金持ちになりましたとさ。

(紅子 2012-7-14 2:02)


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