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鳥になった傘屋(とりになったかさや)

放送回No.0578(0362-A)
放送日1982年10月09日(昭和57年10月09日)
出典真咲美岐(大阪府)
クレジット演出:山田みちしろ 文芸:境のぶひろ 美術:吉田陽子 作画:山田みちしろ
ナレーション市原悦子

あらすじ

昔、河内の国に傘屋の政やん(せいやん)という若者がいた。両親も無ければ兄弟もない、一人ぽっちのセイやんは、朝から晩まで傘を張る仕事をしていた。

ある日、風に飛ばされた傘を捕まえた際、ふわりと体が浮くのを感じた。それにひらめいた政やんは、人間が空を飛べる傘を作る事に夢中になった。鳥のように空を飛ぶためなら、何度も失敗しようが、夜も昼も仕事はそっちのけで空飛ぶ傘作りに熱中した。

そうして、ついに政やんは空を飛ぶ事に成功した。村の中で一番高い木のてっぺんまで登り、傘で空を飛びながら、念願の鳥の気分を味わう事ができた。

空飛ぶ傘の噂は、大坂の殿様の耳にも入る事となった。どうやら殿様は、戦争のための道具として傘を買いつけたい、という話だった。それを聞いた政やんは、「人殺しのために傘を張ったんじゃない」と、夕方こっそりと傘を広げて飛び立った。大好きな鳥たちと一緒に、どこまでも飛んで行って消えてしまった。

紅子(2011-8-21 2:57)


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