No.0575
はなかけてんぐ
鼻かけ天狗

放送回:0360-B  放送日:1982年09月25日(昭和57年09月25日)
演出:前田康成  文芸:沖島勲  美術:門屋達郎  作画:前田康成
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あらすじ

昔、大菩薩峠から流れる重川(おもがわ)を見下ろす萩原の天狗山に一人の天狗が住んでいた。

また、その重川を挟んで小田原の高芝山にも一人の天狗が住んでいた。小田原の天狗は高芝山の広い原っぱで獣たちと自由自在に飛び回っていた。

一方、萩原の天狗は大の子供好きで、子供達が毎日、入れ替わり立ち替わり集まってきては一緒に遊んでいた。

小田原の天狗は子供達と遊ぶ萩原の天狗が羨ましくて仕方が無かった。しかし小田原の天狗は、天狗というのはいつも威張るもので、自分の方から子供達と遊ぶ事は出来ないという考えの持ち主だった。

ある日の事、小田原の天狗は子供に化けて天狗山へと出掛けた。子供達は初め、小田原の天狗が連れてきた沢山の動物に驚いたが次第に仲良くなり、一緒に相撲を取って遊んだ。

小田原の天狗は子供に相撲で負けたら二度と子供の前には現れまいと思い、萩原の天狗と相撲を取ることになった。萩原の天狗は子供とは思えない力に驚いたが、突き飛ばして勝利した。負けるとは思っていなかった小田原の天狗は悔しがり、正体を現した。

二人の天狗は本気での相撲勝負を繰り広げたが全て萩原の天狗が勝ち、夕方となった。小田原の天狗は一度も勝てなかった悔しさから、卑怯にも巨大化して拳を振り下ろし、萩原の天狗は地面深くめり込んでしまった。

小田原の天狗が帰ろうとすると、地中から巨大化した萩原の天狗が現れ、小田原の天狗を地面に叩きつけた。萩原の天狗の鼻は折れて『欠けて』しまっていた。その姿を見た小田原の天狗は自分も鼻を折るから許して欲しいと頭を下げた。

毎日、子供と遊ぶのが羨ましかったという小田原の天狗に、萩原の天狗は「まずは好きになることじゃ。そうすれば相手も親しみを持ってやって来るものじゃ。」と諭した。

小田原の天狗は考えを改め、自分の鼻を折ると心から詫びた。

それ以来、小田原の天狗と萩原の天狗は仲良くなり、子供達も小田原の天狗と一緒に遊ぶようになった。そして鼻のかけた二人の天狗のことを「鼻かけ天狗」と呼ぶようになった。

( 投稿者:のんの 投稿日時 2014/8/10 22:25)


ナレーション常田富士男
出典山梨県
DVD情報DVD-BOX第11集(DVD第53巻)
場所について天狗山
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地図:天狗山
追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第31巻よりぬき名作集-第151話(発刊日:1983年5月)/講談社デラックス版まんが日本昔ばなし第48巻(絵本発刊日:1986年02月15日)/講談社テレビ名作えほん第069巻(発刊日:1987年1月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説には地名の明記はないが、本文中に「山梨県」と明記がある(かっこ枠なし)
講談社のデラックス版絵本より甲斐の国の大菩薩峠に源を発する重川の両側、萩原の天狗山と小田原の高芝山に住む二人の天狗が主人公です。いつも子どもたちと楽しそうに遊んでいる萩原の天狗を見て、小田原の天狗がねたみ、相手の鼻を折ってしまいます。天狗にとって鼻は、命ほどにたいせつなもの。それが同じ天狗なだけに、小田原天狗にも痛いほどわかるのです。せめてものつぐないにと、自ら鼻を折って詫びました。「好かれたければ、まず好きになることじゃよ。そうすれば相手も親しみをもってやってきてくれるものじゃ。」友だちが欲しい、仲良くなりたいと思ったら、じっと待つのではなく自分から声をかけること、と天狗さんは教えてくれました。(山梨地方の昔ばなし)
講談社の300より書籍によると「山梨県のお話」
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※掲載情報は 2014/8/11 1:42 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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