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白蛇のたたり(しろへびのたたり)

放送回No.0572(0358-B)
放送日1982年09月11日(昭和57年09月11日)
クレジット演出:なべしまよしつぐ 文芸:沖島勲 美術:小関俊之 作画:なべしまよしつぐ

あらすじ

昔、茨城の八渡の郷(やわたりのごう)という小さな村がありました。この村には、お諏訪さまというお宮があって、村人たちの守り神さまとしてたいへん慕われていました。

秋祭りが近付いてきたある年の事、お諏訪さまの草むしりをしていた若者たちが、小さな白へびを見つけ捕まえようと追いかけまわしました。村人たちも白へびを面白半分に追いかけ始め、ゴマの木の枝で叩いたりしていました。

しかし、この白へびは”お諏訪さまのお使い”の蛇だったため、その夜から雨が降り続け、せっかく実っていた稲もゴマもすっかり腐ってしまいました。村人たちはお諏訪さまへのお詫びのしるしに、村ではゴマを作らないと誓いを立てました。

四~五年が過ぎた頃、一人の若者が誓いをやぶってゴマを植えました。そのゴマは立派に育ち、それを見た若者たちは、たたりはもう終わった過去の話だろうと考え、またゴマを作りはじめました。村人たちも、翌年の春になるとゴマを植えました。

その年の秋、待ちに待った刈りいれの日、村中のゴマの木からヘンな虫がわきはじめました。虫は、頭のてっぺんから真っ赤な炎のようなものを出して、村人たちに向かってきました。若者たちもすっかり震えあがり、もう二度とゴマは作らないと再びお諏訪さまに誓いました。

これ以来、この八渡の郷ではへびをいじめる事もせず、ゴマは一本も作らなくなりました。

(紅子※講談社の決定版100より 2011-11-17 1:14)


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