No.0570
おさんぎつね
おさん狐
高ヒット
放送回:0357-A  放送日:1982年09月04日(昭和57年09月04日)
演出:杉井ギサブロー  文芸:杉井ギサブロー  美術:馬郡美保子  作画:細谷秋夫
大分県 ) 36614hit
あらすじ

昔、豊後国の小野瀬の河原に、おさんという古ぎつねが住んでいました。おさん狐は、それはそれは化け上手で特に若い娘に化けるのが上手でした。村の若者もキツネと分かっていながら、この娘に会いに夜な夜な河原に出かける程でした。

ある晩、この河原に行商の男が通りかかりました。さっそくおさん狐は若い娘に化け、行商の男に声をかけました。まぁ男も旅なれた剛の者で、すぐにキツネであることに気が付きましたが、男は騙されたふりをして誘われるがままおさんの家に上がり込みました。

行商の男は、出されたお酒も得体のしれない酒だとわかっていながら、くいっと飲み干しました。そして「なかなかの化けっぷりだが、ちと若すぎるんじゃないか?」と言いました。化けの皮がはがれたおさん狐も落ち着いたもので、それならと今度は色っぽい芸者に変身しました。その晩、男と芸者姿のおさん狐は、きつねと人間のへだてを忘れて一晩中酒を酌み交わし語り明かしました。

二人の夜が明けて秋風が吹きはじめた朝になると、男は再び旅立っていきました。それからもおさん狐は、河原に来る人を相手に人とキツネの垣根を越えて、打ち明け話を聞いたりしたりしたそうです。

(紅子 2012-2-17 0:55)


ナレーション市原悦子
出典大分県
DVD情報DVD-BOX第8集(DVD第39巻)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
講談社の300より書籍によると「大分県のお話」
このお話の評価9.4773 9.48 (投票数 44) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/2/17 0:55 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 27  件):   <前  1 ..  10  11  12  13  14  15  16  .. 27  次>  
コメント一覧
8件表示 (全18件)
坊屋良子  投稿日時 2017/2/16 18:22
2月13日のTBSラジオ「たまむすび」で赤江珠緒さんが、休日に昔ばなしのDVDを見たとかで、その中から「おさん狐」を「特にオチがない話」として話していました。
ビル  投稿日時 2016/12/13 20:31
「まんが日本昔ばなし」にこんな粋な大人のお伽噺があったとは!
ゲスト  投稿日時 2016/5/24 12:07
この話しを見るたびに、涙が出ます。本当に心にささる、いい話しですね。
ゲスト  投稿日時 2016/1/11 19:17
大好きな話です。
なぜか涙が出てきます。
ゲスト  投稿日時 2015/11/21 20:30
粋なお話ですね。こちらもお酒を飲みながら見たい感じがします。
銀次  投稿日時 2015/11/6 12:55
おさん狐は間違いなく名作です。子供には難しいかもしれませんが、人の弱さ。優しさ。一期一会。そして憂いと相手を思う気持ち。大切なことです。今、こんな素晴らしいテレビ番組が皆無なことに残念です。再放送でもいいので、もっと子供たちに見てもらい、そこから色々なものを感じとって貰いたい。ゲームがいかにつまらないものかが気が付くでしょう。                 銀次
ゲスト  投稿日時 2014/11/17 23:04
子供向けとは思えない話のやりとり、まんが日本昔話の真骨頂ですね
籠目  投稿日時 2013/12/23 20:55
この大人っぽい雰囲気が最高にいいですね。
はっきりした教訓みたいなものはありませんが、
好きな昔ばなしです。
投稿ツリー
8件表示 (全18件)
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

25 人のユーザが現在オンラインです。 (14 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)