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磯右ヱ門(いそえもん)

放送回No.0539(0337-A)
放送日1982年04月17日(昭和57年04月17日)
出典和歌山県
クレジット演出:堀口忠彦 文芸:境のぶひろ 美術:あかばんてん 作画:堀口忠彦
ナレーション市原悦子

ビッグな金玉袋でピンチを切り抜けた男の話

昔、あるところに正直者で働き者の磯右ヱ門という若者がいた。

ある日、村の権現さまの宮司から、本宮(ほんぐう)まで使いを頼まれた。山坂をいくつも越えてようやく本宮まで辿り着いたが、本宮の宮司からすぐに権現さまに届けて欲しいと、書状と20両もの大金を渡された。

磯右ヱ門は仕方なく、そのままとんぼ返りで帰路についた。しかしもう日は暮れているし、途中の山道では山賊が出るという噂だったので、おそるおそる森の中を進んだ。

暗い森の中で、たき火をしている二人組の山賊を見つけた。そんな時、村で一番の剛気の作平(さくべい)爺さんを思い出した。作平爺さんは大きなふぐり(金玉)の持ち主で、大ふぐりの男は度胸がすわっているという言い伝えがあった。そこで磯右ヱ門は、股間に大量の苔を詰め込んで山賊の前に進み出た。

山賊たちは、磯右ヱ門の大きく膨らんだ股間を見て、何も手出しせず親切に見送ってくれた。とっさの機転でピンチを乗り越えた磯右ヱ門は、無事に村まで帰りつき、権現さまにお金を届ける事が出来た。

(紅子 2011-9-17 20:21)


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